r a i n b o w _ ＋ 5

200 ページ22

.





言葉にしないと、伝わらないことを
教えてくれたのはだっちゃんで、
心から心配と、想いを伝えてくれてるのは秀太で、

そんなメンバーを見守ってくれたのは紛れもなく直也くんで。




「大丈夫、ちゃんと話すよ。」

浦「…俺も行こうかな、」

「ええ…なにそれ、」

秀「あ、それなら俺も行く。」

「え、嘘でしょ、…嫌だよ、」

日「親子参加の四者面談だよ、それじゃ。」




心配じゃんかよ、と顔をしかめてる秀太。
だっちゃんが、そんな二人を止めていて、

さっきまでピリついていた雰囲気が、
3人のおかげでちゃんとだけ柔らかくなる。



「真司郎、中にいる？」

浦「うん、にっしーといる。…マネージャー迎えに来るなら、伝えておくから、A先に行っておきなよ。」

「ありがとう、…ご迷惑をおかけする」

秀「本当だよ、こんなんじゃ直也くんの胃に穴が開くわ。」

浦「俺かよ！」




ふと、だっちゃんと目が合う、
その目は、大丈夫だよ。と言ってくれてるようで、
少し心強くなった、



じゃあ、私は先にいくね。と3人の元から離れると、
ゆっくりと息を吐く。


そんな私の後ろから、
声をかけてくれる、優しい人。




『…A、』

「なかちゃん、」

『大丈夫、…ですか、』

「あは、なんて顔してんの。大丈夫大丈夫、いつかちゃんと話さなきゃならなかったんだから、
実彩子ちゃんが真司郎に言ってくれたことも、なに一つ間違ってない、…話さないと伝わらないの。」



荷物を持ってくれて待っていてくれたなかちゃんから、
荷物を受け取って、行こっか。と声をかける。



私のそばには、確かにぶつかって、何度もぶつかって、確かに絆を繋いできたメンバーがいる、
信頼できるスタッフもいる、



『私は、いつまでもAの味方だから、』

「ん、ありがとう。」




こんなにも近くに、
素敵な理解者がいるのも、確かなこと。






→

201→←199 ( side Sueyoshi. )

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す