検索窓
今日:3 hit、昨日:27 hit、合計:101,798 hit

28. ページ30

.




日「お前俺に対して、ちょっと無防備すぎない?」



顔を覗かれるように、
身体が覆いかぶされる。


光が遮られて
影のかかるその表情に、
少し飲み込まれてしまいそうで、


それでも、この状況を、
理解できるはずもなく、




「何言ってんの、友達だからじゃん。」




口から出る言葉は、
自分が思ってもない言葉で。

身体ごと背を向ける。



小さく後ろでため息が聞こえて、
横を向いた私の背中に
日高くんの重みがのしかかる。



日「悲しい〜、全然意識されてない」

「逆に意識されたいんですか。」

日「まぁ男なんで?」

「今更?(笑)」

日「今更って!昔からそうだったんだ?」

「まぁだってねぇ、」



意識、してないわけないじゃん。

今の子状況でさえ、私はドキドキしてるのに
日高くんは、そんな私のことさえも知らないから
こうやってからかうように言ってくるんだ。


そんなことわかってるのに、


日高くんの一言一言に、
一喜一憂して、



日「つーかさ、」

「んー?」

日「上司の友人、っつーのは、そんないい人なの?」

「え?あー、今日来てた人?普通にいい人。優しいし、イケメンだし〜、」

日「休みの日も出てくるくらい?」

「それはお父さんがくるからだよ、別にいつもってわけじゃないし、」

日「ふぅん。」




まぁいいんだけど、なんて言ってる日高くん。


意識してほしい、なんて
ほんとは私が言いたいこと。

言ったって、何言ってんだよ。と笑って返させるだけ
そんなことわかってるのに。


どうも、この人を好きなことをやめられない。




「戻らないの?」

日「うん、今は。お前が寝たら戻る。」

「まだ寝ません〜、」



くしゃくしゃと髪を撫でられる感覚。

アルコールのせい、


本当はその人といた時だった
考えてるのは日高くんのことで、
どうやって会いに行こうか、なんて考えてたのも
気づいてないんだ、


アルコールのせいだ、

なにもかも、



いつもより少し弱くなった心も、
痛む心も、全てアルコールのせいにして。



私は、心地いいその感覚に
ゆっくりと目を閉じた。






日「 なんでだろ、」





お前といると、ーーー。






そんな言葉は、もう聞こえなくて、







29.→←27.



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.8/10 (75 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
258人がお気に入り
設定タグ:日高光啓 , SKY-HI , AAA
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます(*`∀´*)だいぶ進んできました〜!これからも楽しみにしていただけると嬉しいです!よろしくお願いします! (2019年1月3日 1時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - きましたね〜楽しみです! (2019年1月3日 1時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - ひーさん» コメントありがとうございます!ありがとうございます〜!まだまだお話は続きますので、これからもよろしくお願いします(*`∀´*) (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
rio(プロフ) - あきさん» コメントありがとうございます!遅くなってしまってすみません(´._.`)他メンはまだ出るつもりですが、後輩くんはこちらのお話には出てくる予定は今のところはありません、ですが別のお話には出てきてますのでよかったら見てくださいね* (2018年12月15日 23時) (レス) id: 8574c01615 (このIDを非表示/違反報告)
ひー(プロフ) - 黄色さんのキュンキュン大好きです!待ってます! (2018年12月11日 0時) (レス) id: 3bb3b1d8ec (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:rio | 作成日時:2018年9月7日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。