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それは突然にやってきた。

「ここでとりあえず一区切りか～」

宇「早かったけど、また来月から始まるからね」

「毎回毎回楽しかったから、早かったね。」

ライブも色んなところにいって、鹿児島では
夜の海にテンションが上がったり、
美味しいものも食べて、

春から始まったツアーも、
もう夏真っ盛りの季節。

「終わってほしくないけど～、牛タン食べたいなぁ」

千「さっきから食べ物ばかり(笑)」

「ツアーのいいところって、短期間で美味しいものたくさん食べれるってのもひとつだよね！」

宇「…可愛い妹の食い意地が張ってる」

千「可愛いから許しちゃうよね」

ライブを何回も重ねて、
緊張して泣くことも減った。

スタンバイまであと15分。

鏡の前でパン、と頬を叩く。

( 大丈夫、今日もやれる。 )

浦「Aー、そろそろいくよ！」

「はーい！…った、」

浦「ん？どうした？」

「髪…、」

浦「解けた、大丈夫？ちょっと待ってて、メイクさん呼んでくるから」

「ありがとう！ごめんね！」

急に解けた、今回の決めてた髪型。
床に落ちたゴムを拾うと、
自らのカラーのゴムが裂けるように切れていた。

「白、これしかなかったんだけどなぁ。」

ふぅと、ため息をついてメイクさんの到着を待つ。
直也くんが呼んでくれて、スタンバイに間に合った。

ゴムは青色。

浦「よし、区切り前ラスト！いくぞ！」

「「おー！！」」

この時は予想もしなかった、
ひとつと大きな出来事。

これが、私の、
私の気持ちも、変わるなんて、
思ってもなかったんだ。

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