十九 ページ22
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「てふ…」
敦の傍らに佇む少女____泉鏡花も、手を顎に添え、考えるような仕草をしているが____
乱歩は一瞬ふと天井を見上げると、またもや詰まらない、という顔して溜息を吐いた。
「なあんだつまんないの。只のアナグラムか」
「あなぐらむ…?」
はて、となる三人____敦、鏡花、そしてAにすかさず太宰は簡単な補足を付け足した。
「言葉遊びの一種さ。そうだね___単語とか文とか、そういう一定の意味を持った言葉の塊を、ばらして、並び替えたものをアナグラムと言うんだ。だからあの意味の通じない文を正しく並び替えれば__ほら」
太宰の指先は乱歩の方を指していた。
乱歩は片手にペンを持ち、紙に何やら書いている。それから数十秒が経ち、
「出来た」
「は、早いですね!?」
「あーんなお粗末なアナグラム、此の世界一の名探偵が解くモノじゃないよ。はあ。もうちょっと捻ってあると思ったのに」
乱歩はまたまた、はあ、と大袈裟に溜息吐いて、座っている回転椅子の上に、だらんと体を預けた。
乱歩が書いたメモにはこう記されていた。
『テフアノマワラスアキタレトマラ
アマテラスノアラワレタマフトキ』
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蓮ノ花 - 江羅古九さん、感想ありがとうございます!^_^はい、絵は自分で描きました!女の子の描き方ーみたいな本読みまくって描いた成果が出てたら良いんですけど笑笑 (2019年5月4日 21時) (レス) id: d96b011022 (このIDを非表示/違反報告)
江羅古九 - 文章の感じもそうですけど、絵が凄く上手いですね!!ご自分で書かれているんですか!? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮ノ花 | 作成日時:2019年4月14日 2時