十八 ページ21
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「まあ、“組織的な”のは間違ってないけど〜」
乱歩は棒付き飴を片手に、間延びした声で言う。両足は机にどかりと預けられており、とても殺人事件を扱っている人とは思えないような態度だ。其れが許される人物なのだから、ある意味凄いことである。
指先で資料写真を弄び、心底つまらなさそうにしている。
Aも積まれた書類を手に取り、なにか手掛かりはないものかと一所懸命目を走らせるが、人並みより少し良いくらいの彼女の頭には、いかんせん、ピンと来るような何かは見つかっていない。
「あと、被害者のポケットには、必ず此のメモが残されて居ました」
国木田は画面を操作し、メモの画像を拡大する。ポケットに入れる為か、四つ折りにされたメモ。メモは随分と雑に切られており、長方形をしているが、どこか歪だった。そこには、
『テフアノマワラスアキタレトマラ』
とだけ、記されている。
「てふあのま…?一体何を意味してるんでしょうか」
ずらりと並べられたカタカナの羅列に、中嶋敦は思わず首を捻った。
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蓮ノ花 - 江羅古九さん、感想ありがとうございます!^_^はい、絵は自分で描きました!女の子の描き方ーみたいな本読みまくって描いた成果が出てたら良いんですけど笑笑 (2019年5月4日 21時) (レス) id: d96b011022 (このIDを非表示/違反報告)
江羅古九 - 文章の感じもそうですけど、絵が凄く上手いですね!!ご自分で書かれているんですか!? (2019年5月4日 21時) (レス) id: 651ad92b57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:蓮ノ花 | 作成日時:2019年4月14日 2時