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「吉田めぐみです!よろしくお願いします」
「おなしゃーす!」
部活が始まると、監督からの招集があり、さっきぶつかった女子がマネージャーをやるそう。
今まで男目当てだったりとかでマネージャーを見つけるのに苦労していたらしいが、バレー経験者の吉田が採用されたようだ。
だからさっき急いでたのか。
「めっちゃ可愛いな」
「1年だよな、入学式ん時見たわ」
二軍のメンバーがコソコソと話している。
……レギュラー入れないのはそういうとこだろ、というのは先輩なので言わないが、案の定監督に怒られていた。
その後はいつも通り練習が開始されて、レギュラー入りしてない1年と吉田がドリンクやらの準備をしていた。
俺はいつも通り大会に向けて練習して、今日の部活も終わる。
いつもと違うのは帰り道にマネージャーが追加されたことだ。
「吉田ちゃんどー?馴染めそう?」
「はい!これから頑張ります!よろしくお願いします」
「俺らにもとうとうマネージャーが!」
及川さんは珍しく主将らしく吉田に声をかけていて、その後ろでは花巻さんが感動の声を上げていた。
まあ、マネージャーがいることで練習に集中できたりするし、いいことだよな
「なんで女バレいかなかったんだ?」
金田一がそう聞いた。たしかに、バレー経験者だったら女バレに行けばよかっただろうに
「いやぁ実は、足の怪我でもうプレイヤーできなくて…」
「わ、わりい」
どうやら金田一はデリケートな部分をついてしまったようで、かってにきまずくなっていた。
その空気を変えるように及川さんが明日の時間などの確認を言い始めた。
「じゃ、明日からもよろしくね!」
「はい!よろしくお願いします!」
じゃあ私はここで、と家の方に歩いていった吉田。
そこからは男トークで、可愛かったよな、とかそういう話が盛り上がっていた。
俺はその話に入る気もなく、ボーッと歩いているとピコンと通知がなる
【部活おわったころかな?お疲れ様!私はこれから会食に行ってくるよт ̫ т】
最初の頃より随分崩れたLINEが送られてくる。もちろんAさんだ
【お疲れ様です。今帰ってます、頑張ってください】
そう打つと、背中に重みを感じた
「国見は年上彼女いるもんなぁ〜!ほかの女子興味ねえよなあ!」
花巻さんが肩を組んでそう行ってきた
「……まあ、ないっすね」
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紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです!!! 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです!(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです!歳の差、って奴ですよね!そう言うのって時々切ないけどとても好きです! (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢月 | 作成日時:2023年12月20日 13時