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牛丼を食べ終え、俺と笹野さんは隣のスーパーにて買い出しをした。
牛丼という安い飯は笹野さん的にどうなのだろうと思ったが、あまりにも美味しそうに頬張っていて可愛かった。
そしてまたお会計もスマートにされてしまった。電子マネーで。
まあ、今の俺は親からの小遣いなのだし、奢るというのも違和感しかないのだが、申し訳ないが勝ってしまっている。そんな俺に笹野さんは、あきらくんが大人になったら美味しいところ奢ってもらおうかなと言っていた。
……つまり、あと何年も笹野さんと一緒にいれるということ?絶対奢ります。
そんなこんなで今日のメニューはたぶん肉じゃがだった。
お肉やにんじん、じゃがいも、白滝などがメモに書いてあった。
「えーと…だいたい入れたと思うけど、あとなにかな」
カゴを押す笹野さんが、俺が持つメモにグイ、と顔を近づける。
車でのキスを思い出してしまった。近い。
「えと…あとは母さんが好きなビールと、笹野さんの好きなお酒♡って書いてます」
「……今日はあきらくんのお母さんと飲むことになりそうね」
「俺隣で見てますね」
「あきらくんには飲ませないわよ」
もちろんお酒を飲もうとは思わないが、母さんもあまり俺の前では飲まないのに…珍しいと思いながらもお酒のコーナーにいき笹野さんは缶ビールを何本かカゴに入れていった
「あ、そういえばお父様は?」
「父さん夜には帰ってくると思います」
「お父様も飲むかな?」
「父さんはお酒すごい弱いらしいんで、飲んでるところ見たことないです」
「そう、わかったわ」
母さんは酒がすごく強いと親戚の間で評判だった。反面父さんは一缶でベロベロになってしまうんだという。
「よし、お会計いこっか」
「はい」
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紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです!!! 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです!(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです!歳の差、って奴ですよね!そう言うのって時々切ないけどとても好きです! (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢月 | 作成日時:2023年12月20日 13時