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「あまりにもあっさり終わりすぎじゃないかしら…?」
「母さん、ああいう人なんで」
俺は母さんにお小遣いと食材メモを貰って、着替えて家を出た
笹野さんはあまりのあっさり具合に頭が追いついていないようで、車に乗ってからポカンとしている
「…ていうか笹野さん、これで俺たち付き合うってことでいいんですよね」
「え、えぇ、そうね…」
ポカンとしていたのに急に赤くなる笹野さんの頬
赤くなりやすいんだよな、この人
「やった、じゃあ、デートとかも堂々と行けますね」
「そ、ん!」
そうね、と言いかけた笹野さんに、体を乗り出して近づき唇に唇をつけた
はじめてだし、感情が昂ってしまって、歯が軽くぶつかってしまった
恥ずかしい
「な、もう……最低限の!節度は!もたないとだからね、」
唇を離して至近距離で笹野さんを見ると、目をうるうるさせながら俺の目を見てくる
…節度、最低限って、どこまでだろ、俺どこまで守ればいいんだろう
「…すみません、急に、可愛くて」
照れてるのが可愛すぎて顔がにやけてしまう
「もう…!そ、それであきらくん何が食べたいの」
笹野さん、と言いたくなってしまうがグッと堪える
「うーん、牛丼食べたいです」
「牛丼?近くに○屋があったわね、そこにする?となりにスーパーもあったはずだし」
「はい、決まりね、シートベルトして」
返事をしてシートベルトをつけようとすると
ぐい、と顔をつかまれた
ちゅ、という音が優しく響いて、唇に柔らかい感触があたっている
「……ちゅーは、こうやるの。お返し」
真っ赤になりながら俺の顔から手を離す笹野さん。
不意打ちをお返しされてしまった。かわいい
「…次から、そうします」
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紫月とと - もう一話見た瞬間にグサッと心に突き刺さりました…💘😭 国見ちゃんの大人っぽさがより際立ってて雰囲気だいすきです!!! 歳の差恋愛系って中々ないので更新楽しみにしてます💭🫶🏻 (2月4日 7時) (レス) @page13 id: 50a88ed8c5 (このIDを非表示/違反報告)
れい - 好きです!(唐突の告白) 主人公が社会人…余り無いジャンルで面白いです!歳の差、って奴ですよね!そう言うのって時々切ないけどとても好きです! (1月3日 15時) (レス) @page8 id: e1c5f3df3f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:夢月 | 作成日時:2023年12月20日 13時