黄緑担当です。 (ページ40)

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「ねーねー見て遠井さん
こういうの送ったら
ジェルくんどんな反応するかな？」

きみくんの手には小さい
変な人形が置いてあった。

……なにこれ

まずこんなシンプルな店に
変な人形置いてあるんだな…。

私が言葉を濁していると笑いながら

「でもジェルくんはなにこれって
言いながらも嬉しいとか思うんだろうなー」

とさっきの人形を戻すきみくん。

「よし、帰るか」

「え？！買わないの！？」

「そこまでこれだなって
思うやつ無かったし、

それにまだ先だから
改めてみんなで来ようかなって」

そう言いながら店を出るきみくん。
アイツ本当に自分勝手だな…。

今日１日振り回された気分…

―――――――

ショッピングモールを出ると
小雨が降っていた。

傘も今日は持ってきてないし…。

このまま帰るしか無いかと
思っていた時だった。

「あ！遠井さん！

…………ときみ…」

「俺見た瞬間嫌な顔しないでよww」

ジェルが傘をさしながら私たちに
気付いたのか声を掛けたが、

きみくんを見た瞬間、
顔を歪めるジェル。

「二人で何してたん…」

「お出掛けだよお出掛け」

明らかに不機嫌なジェルと
笑顔で話すきみくん。

傘を持っていない私達に気付いたのか
「傘ないん？」と聞くジェル。

「いんや？俺折り畳みあるよ」

鞄の中から折り畳み傘を出すきみくん。
お前持ってたんかよ。

そしてきみくんは何か閃いたように
言ってきた。

「んじゃ遠井さん俺の傘使ってよ
俺ジェルくんの傘で一緒に帰るから」

傘を渡してくるきみくんに
私は戸惑ってしまう。

するとジェルは怒ったように
「いや普通遠井さんときみの立場逆やろ」
と言っている。

「傘は月曜日返していいから！
じゃあね！遠井さん！」

強引にジェルの傘に入って
ジェルを引っ張りながら帰るきみくん。

……ここはお言葉に甘えるか…。

ふっと一息吐いて、私は傘をさした。

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KOKESI(こけしくん)さん！
リクエストありがとうございました！
もし不満な点があったらすいません…。