クールビューティは知っている

海へ行こう！ ページ26

今日は海へ行く日。

集合場所はない。

家で待機らしい。

どうやら、黒木のコネで車を運転してくれる人がいるようだ。

ピーンポーン

あ、来た。さてと、行くか。

私は家を出た。

黒木「おはよう。アーヤ。」

立花「ん、おはよう。」

黒木「それでは姫。車へどうぞ。」

だから私は姫じゃない。

王子の方が似合ってる。

車の中を見てみると、皆いた。

あ、私が最後なの。

私は荷物を持って、車の中に入った。

席順はこうだ。

ーーーーーーー
黒木 運転手

若武 小塚 上杉

七鬼 立花 美門
ーーーーーーー

なんか、若武と上杉に挟まれた小塚が心配なんだが…

若武「あーあ、アーヤの隣が良かった。」

上杉「ジャンケンで負けたんだ。文句言うな。バカ武。」

若武「なんだと？！お前も負けたくせに！アホ杉！」

始まった……

小塚「ふ、２人ともやめなよ……。」

小塚の声は武&杉には届かず、喧嘩は酷くなる。

黒木、止めてくれ！

そう思い、黒木を見るが、ルームミラー越しに笑って見ているだけ。

あいつ、楽しんでんな。

どいつもこいつも……

小塚が可哀想じゃねーかよ。

あ、そうだ。

立花「小塚、私と席交換するか？」

小塚「え？！」

え？そんな驚くか？

立花「だって、小塚、そこ嫌だろ？」

小塚「ま、まぁ、そうだけど……」

ん？何かダメなのか？

美門「アーヤはここの席で決まりなの！」

え？何をそんなにこだわってるんだ？

七鬼「せっかく立花の隣になれたんだから、移動するなよ。」

え？何？どういうこと？

変わっちゃダメなのか？

立花「だったら、あの２人の喧嘩止めろよ。」

そう言うと、美門は黒い笑みを浮かべて。

七鬼は睨むような目で若武たちを見た。

２人の殺気がヤバイ。

その殺気に気づいた若武と上杉はピタリと喧嘩をやめて、大人しくなった。

すげぇな。

あ、てか、ジャンケンってなんだ？

立花「なぁ、さっき言ってたジャンケンってなんだ？」

そう言った瞬間に、皆の体がビクッと揺れた。

さっきから意味わかんねぇ。

〜アーヤが車に乗る前の話〜

若武目線

若武「なぁ、席順決めようぜ。俺がアーヤの隣な！」

そう言った瞬間に、上杉たちは俺を睨んだ。

上杉「勝手に決めんな。」

小塚「そうだよ。皆アーヤの隣がいいんだよ？公平に決めよう。」

黒木「じゃあ、ジャンケンでどう？」

美門「賛成。」

七鬼「俺も。」

そんなこんなで席順が決まった。

アーヤはジャンケンの意味を永遠に知らないだろうな…

美しいアーヤ→←作者が通ります！

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