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魔物にも届く ページ15

いくら戦ってもキリがない。

私は、とりあえず、回復魔法だけ使っている。

若武「あーもう!このままじゃ、キリがねぇぞ!」

上杉「おい!立花、あん時みたいに、ドラゴン出せねぇのか?」

出せるけど……。

黒木「出せるなら、出してほしい。このままじゃ、こっちが負ける。」

でも……。

上杉「余計な感情は捨てろ!」

小塚「そうだよ。どんなに倒したくないって思っていても、あっちにはそんな優しさ伝わらないよ!」

美門「立花だけが頼りなんだ。」

七鬼「お願いだ!召喚魔法を使ってくれ!」

どうしよう……。

皆は助けたい。

でも、魔物は倒したくない。

翔ならどうする?

私は翔に目を向けた。

砂原「俺は、彩の選択に賭ける。彩が正しいと思うようにやれ。」

翔……。

うん、そうだよね!

私が決める!私自身が!

立花「翔、ありがとう!決心がついたよ!」

このとき、彩と翔以外は召喚魔法を使ってくれる、と思っていた。

でも、彩はその選択には至らなかった。

彩は、まっすぐ魔物に歩み寄った。

立花「魔物さん、もう大丈夫だよ。あなたを傷つけない。だから、あなたも傷つけないで。」

そう言うと、魔物は少し落ち着いた。

立花「そう、それでいい。良い子だね。」

でも、魔物は彩に攻撃しようとした。

立花「大丈夫だよ。」

私は微笑む。もう逃げない。

これが私の選択だから。

魔物は攻撃を私のギリギリで止めた。

やっぱり優しい心はたとえ魔物だとしても届くんだよ。

若武「すげぇ。魔物を止めた……。」

上杉「しかも、攻撃無しだぜ。」

黒木「本当、凄いね。」

小塚「魔物にも、心は届くんだ……。」

美門「立花、尊敬する。」

七鬼「俺も尊敬する。」

皆が口々に言う。

でも、本当は私が凄いんじゃない。

ここまでの選択に引っ張ってくれたのは、翔だ。

立花「翔、ありがとう。決めれたよ。翔のおかげで。」

砂原「じゃ、そのお礼に俺と付き合わない?」

なんでそうなるの!

立花「付き合いません!からかわないでよね!」

砂原「(からかってないんだけどな。鈍感だな、相変わらず。)」

美門「ねぇ、アーヤ。」

ん?アーヤ?

美門「アーヤっていうのは、立花のニックネーム!いいでしょ?」

天使の微笑、美しい!

立花「うん、良いよ!アーヤで!」

若武「じゃあ、俺も!」

上杉「俺は今まで通り。」

小塚「僕はアーヤで。」

黒木「よろしく、アーヤ。」

七鬼「俺は立花だな。」

美門「それでアーヤ……」

どうしたの?

美門の言葉の意味とは?→←魔物を倒す



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あき@草売り大魔王(プロフ) - 未胡成さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとてもうれしいです!今までこの作品を見守ってくださってありがとうございました! (2020年4月9日 7時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです! (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1aec104bc7 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ハンドパワーだ← 少なくとも頑張れ!(( 根性だー(棒) (2020年4月8日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» 書く気が出るほどの事起こんないかな← (2020年4月8日 21時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» 書く気を出すんだ!ファイト〜!← (2020年4月8日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp  
作成日時:2019年6月29日 19時

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