私の魔法は知っている

消える世界 ページ35

魔王の使える魔法は、火・水・植物、闇、光。

特別魔法は使えない。



どうにかして倒したいが、魔王は、
封印されていた間で、かなりの魔力を貯めている。


たとえ、若武たちと一緒に戦っても、力は五分五分だ。



どうしよう……。


悩んでると、魔王の魔法が飛んできた。

魔王「火魔法Blue flame(青い炎)。」


考え事をしていたため、全く体制が取れていなかった。

どうしよう！よけられない！


そう慌てる間に、魔王の魔法は近づいてくる。


そして、魔王の魔法は目の前に。

KZ「アーヤ/立花！」

もう無理だ、と思った次の瞬間だった。



砂原「彩、この後は頼んだぜ。」

突然、翔の声が聞こえたと思ったら、
翔は、私の前に立ち、私を強く抱きしめた。


魔王の魔法は翔にあたり、
翔はうめき声をあげたと途端に、倒れた。


え……？

一瞬、何が起きたか、分からなかった。




私は倒れた翔に声をかける。

立花「翔？起きて？」

私が声をかけても、翔は目を開けないし、起き上がらない。



もしかしてと思い、1番医療に詳しい上杉君を私は見た。


上杉君は即座に翔に近づき、翔の胸に耳をあてる。

そして、青ざめた。


上杉君はゆっくり口を動かす。

上杉「砂原の心臓の音が聞こえない。」



その言葉を聞いた瞬間、私は私を失った。

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