1つ目の悲劇 ページ19
洞窟の中は真っ暗。
立花「結構暗いね。何も見えないし。」
美門「そうだね。じゃあ、光魔法を使って、一時的に明るくする?」
うーん、それも有りだと思うけど、今から魔物を倒すなら魔力は温存させた方が良いかも。
黒木「とりあえず、今は魔法を使うのは控えよう。いざとなったら使うことにしよう。」
うん、それがいいと思う!
私たちは前へと進んだ。
そして、少し歩いてからだった。
1つ目の悲劇が起こった。
小塚「わ!何これ?!こっちに来るな!」
え?!何事?!
若武「小塚!どこだ?!」
あたりは真っ暗で何も見えない。
小塚「うわぁぁぁぁぁぁ!」
小塚君の叫び声が洞窟に響いた。
上杉「美門、光魔法を使え!!」
上杉君が怒鳴る。
美門「分かってる!光魔法、ライト!」
そう翼が言った瞬間に真っ暗だった洞窟が、あっという間に明るくなった。
でも、あたりを見回りても、小塚君の姿は見つからない。
七鬼「小塚、どこにいったんだ?」
砂原「さっきの声からすると、何かに襲われたって感じだな。しかも、結構大きな奴に。」
え?どうして、大きな魔物って分かるの?
砂原「小さな魔物だったら、普通、あんなに叫ばないだろ。大きい魔物だからビビったんだ。」
あ、なるほど。
つまり、小塚君はもうここにはいないのかな?
魔物に食べられちゃったのかも?!
立花「小塚君がいなくなったけど、どうするの?!」
皆は喋らない。
私は1つ呼吸をした。
………………
立花「ねえ、皆はどうするべきだと思う?」
沈黙を破ったのはまさかの私だった。
自分でもびっくりしてる。
それでも、冷静に話した。
立花「小塚君がいなくなったって悲しみは大きいと思うんだ。だって、『仲間』だから。でも、だからこそ、進まなければいけない道があるんじゃない?私は、魔物を倒しに行くのを続ける。小塚君の代わりにね。」
また沈黙ができた。
砂原「はぁ、やっぱり彩はすげぇな。」
え?私がすごい?
砂原「俺だったら、彩みたいな真っ直ぐな意志持てない。でも、彩はできる。だからすごい。」
私、良いところがあるんだ…。
私は静かに照れた。
若武「よし!それなら、この魔物倒しを続行しよう!小塚のために!」
若武がそう言い、私たちはまた歩き出した。
美門「光魔法はまた使わないようにしとくね。」
うん!
1つ目の悲劇を乗り越えた彩たちだが、この後に起こる多数の悲劇は誰も知らない。
いや、彩だけなら知っていたかもしれないな。
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あき@草売り大魔王(プロフ) - 未胡成さん» ありがとうございます!そう言っていただけてとてもうれしいです!今までこの作品を見守ってくださってありがとうございました! (2020年4月9日 7時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
未胡成(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても面白かったです! (2020年4月8日 23時) (レス) id: 1aec104bc7 (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» ハンドパワーだ← 少なくとも頑張れ!(( 根性だー(棒) (2020年4月8日 21時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
彗(プロフ) - あき@草売り大魔王さん» 書く気が出るほどの事起こんないかな← (2020年4月8日 21時) (レス) id: 70bbe6910f (このIDを非表示/違反報告)
あき@草売り大魔王(プロフ) - 彗さん» 書く気を出すんだ!ファイト〜!← (2020年4月8日 16時) (レス) id: 8824d19027 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あき@草売り大魔王 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp
作成日時:2019年6月29日 19時