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鴎外 「鈴はどこにつけるんだい?耳かい?」

そう言って首領はどこからか鈴付きの耳飾りを取り出した。

 紅葉 「どこから出てくるのじゃ、、、。女物じゃろう、それ。」

 中也 「鈴付きチョーカー、、、アンクレットを両足に巻く、とか?」

自分の首元を軽くたたく中也。こう見ると中也のチョーカーって首輪みたい。
私の犬になりたいっていう感情の表れかな。

 太宰 「私は中也の意見に賛成ですが、念のため、耳飾りも試してみましょう。」

首領は小さくガッツポーズをとっていたが、気にしないことにしよう。

私は首領から耳飾りを受け取りながら、医務室に入った。

 紅葉 「痛々しいの。」

紅葉姐さんの言うとおり、Aは痛々しい姿だった。


手、頭、足に包帯を巻かれており、美しい私と同じ色素の目は開いていることはおろか、閉じている事すらも分からないように包帯が邪魔していた。そして、手首には手枷がはめてあった。近くには足枷も置いてあったが、骨折と捻挫の足には付けられなかったのだろう。

 太宰 「A、付けるよ。」

私は耳飾りをAの耳につけた。

 A 『で、でもっ!』

Aが不意に叫んだので、私と紅葉姐さん、中也は医務室の前に戻った。


チリンッ

音がしたため、Aは目が覚めたのだろう。入ろうか迷っていると、


チリンッチリチリンッ

という音と共に、

 「A君!?」

首領の慌てたような声がした為、急いで医務室に駆け込んだ。

 太宰 「どうしたんですか!?首領っ!」

困った顔をしている首領と、上半身を起こしたまま気絶しているAがいた。

 紅葉 「やはりか。鴎外殿、開発を。」

 鴎外 「あ、ああ。」

 中也 「耳飾りが悪かったのか?Aがまた気絶した理由は。」

嗚呼、この調子だと中也はAのことをあまりわかっていないことが思える。

当たり前か。あんまり中也と会わさないようにしてたからね。

 太宰 「Aは耳と頭がよくてね、黒服の自分を揶揄う声が自室でも聞こえたほどだ。その位だから、Aの耳には私たちが聞く音の何十倍も大きく音が聞こえて世界が回っている。日常的に心臓の音を聞きながら。
だから、Aは大きな音を聞くと気絶してしまうんだよ。例えば、耳元でしゃべられたり、とか。
中也にも違和感は感じられたはずだ。敵の襲撃を誰よりも早く気付くのに、自分に向かってくる刃の反応に遅れるとか、命令を無視する、とか。心臓の音がうるさく感じるらしい。Aにはね。」

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「 」 - お判りいただけてうれしいです。そうなんです、ところどころに歌詞が入っていたり、歌詞に似た言葉が入っていたり...。暇があったなら探してみるのもいいかもしれません。 (2019年12月11日 15時) (レス) id: 43b82fbd6e (このIDを非表示/違反報告)
しり - 誰かの心臓になれたなら、ですよね!歌詞が入ってます! (2019年12月11日 1時) (レス) id: b21ae34836 (このIDを非表示/違反報告)
「 」 - まゆさん» コメントをいただき、ありがとうございます。時間があまり無いので、更新が遅いですが、出来る限り頑張っていきます。 (2019年10月7日 0時) (レス) id: d2a4aee116 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 面白かったです^_^続きが、すごく気になります^_^これからも、頑張って下さい^_^ (2019年9月27日 13時) (レス) id: b085d94187 (このIDを非表示/違反報告)

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作成日時:2019年8月14日 12時

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