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「俺は！完膚なきまでのトップになるんだよォ！！」
………なんか、爆豪ブチ切れていないか？
決勝ステージという晴れ舞台、選手宣誓で宣言した1位という記録にもう少しで手が届くというのに。
爆豪は爆破の勢いを上手く利用し空中で移動し、両手から爆破を繰り返して体を捻り、回転するようにして攻撃を仕掛ける。
それに対して轟は背後に氷壁を作り出し、足を吹き飛ばぬように氷で固定してから、左手から炎を出しつつ爆豪に手を向けた。
だけど、それはAが想像している以上に小さい炎だった。
明らかに轟の炎を上回った爆豪の爆破により、またもやステージの上で爆発した。
……いや、爆豪の個性的に仕方がないけど、今日は一体何回爆発すればいいんだ……
まぁ、爆発させた1人がAなのだが。
『麗日戦で見せた特大火力に、勢いと回転を加え、まさに人間榴弾！！轟は緑谷戦と吉澤戦で見せた超爆風を撃とうとしていたが、果たして……！』
何となく結果は見えているが、それでもAはテレビ画面を見続ける。
ようやく煙が晴れたステージには、爆豪の必殺技によって、最初に轟が出した大氷結が粉々に砕かれている。
その中央で、割れた氷壁を背に仰向けに倒れている轟。それに対してうつ伏せに倒れている爆豪。
すぐに爆豪は立ち上がったが、轟は体力が限界だったようで気絶をしていた。
障害物競走、騎馬戦共に氷結をバンバン使い、更には最終種目ではどの試合でも大氷結などの大技を連発させていた。
他にも緑谷とAとの体験では消耗戦でもあった長期戦で炎と氷を交互に使ったため、何度も急激な変化を繰り返していた体温に、戦いによる怪我の治癒により体力をどんどん使用していた。
そして、爆豪との決勝でついに、最後の一線を超えてしまった。
……体育祭の準備期間に、過去の体育祭のデータを調べた結果なのだが、1年ステージでは途中で体力切れやらの理由で倒れる生徒が毎年何人かいる。
特に最終種目の準決勝、決勝辺りはどの生徒もフラフラの極限状態の中で対決しているなんてことも頻繁にあった。
だから、轟が倒れているのを見てもリカバリーガールは「1年生によくある事だね」と言って轟が保健室に運ばれてくる準備を始めていた。
それは恐らく、会場にいる先生や観客達も同じ。
───ただ、対戦相手の爆豪だけは納得出来なかったみたい。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
