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……それにしても、やっぱりAの紹介のVTRはロボットでの移動シーンが殆どって……ここまで来ると悲しいなぁ……
轟は最終種目1回戦での大技は勿論、緑谷との対戦も大きく取り上げられている。
常闇も殆ど瞬殺の中で見せ場はかなり大きく、それについての解説も付けられている。
爆豪は最終種目1回戦での大爆破に、2回戦では身体能力を活かして攻撃を避けているシーンが取り上げられている。
その中、Aだけがロボットでの移動シーン。
いや、うん……分かっていたけど！ここまで来ると開き直りたくなるものがある。
「……別に？次見せる必殺技使ったら、誰もがあっと驚くだろうし」
だから別に気にしてなんかない。
まぁ若干どころではなくかなり気にしているのだが、何とか自分に「気にしない、気にしない」と言い聞かせて、また控え室に向けて歩き出した。
「吉澤Aくん、というのは君の事か？」
「？はい、私は吉澤ですけっ……？！」
背後から声をかけられ、Aは足をとめて声の主へと振り返った。だが後ろにいた人物が誰か分かった瞬間、言葉が詰まる。
そこには炎をまとった大柄な体躯の男、トップ2ヒーローのエンデヴァーがいた。
つまり、次の対戦相手である轟の父親。
「えっと、焦凍くんでしたらすぐそこの控え室にいると思います。案内しましょうか？」
「その必要は無い。今は君と話がしたくてな………レーヴの娘である、君と」
「？！」
唐突に母親の名前を出されたAは顔が強ばる……が、エンデヴァーくらいのプロヒーローなら母親についても、Aについても知っているかと思いなおし、Aは真っ直ぐエンデヴァーの方を向いた。
だが思わず辺りを見渡して人がいないことを確認してしまったのは許して欲しい。
「雄英が特別待遇制度を使ってまで君をヒーロー科に入れたというのも、分からなくはない。個性のキャパは既にレーヴを超えていると見える。それでもまだヤツの方が実力は上だが……個性の使い方、素の体の動かし方、判断力……どれも焦凍と同じく1年の中では飛び抜けている。素の身体能力は人並みのようだが」
「え、ありがとう、ございます…？」
ところどころ貶されたような気もしないが、大まかな部分は褒めてくれているようだった。
しかし、素直に喜べない。
Aを見るエンデヴァーの目は、明らかに冷めたものだったから。
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さくらもち(プロフ) - 夢桜さん» 感想ありがとうございます。体育祭での準決勝は、何度も頭の中でシュミレーションしながら文を考えたので、そう言っていただけて本当に嬉しいです！お気に入りもありがとうございます！ (2020年10月19日 12時) (
レス) id: ab0ed3cc07 (このIDを非表示/違反報告)
夢桜(プロフ) - ご感想失礼します。吉澤ちゃんが轟戦でWonderlandと叫んだ瞬間と、その個性の威力にとても驚きました！！戦闘シーンも分かりやすくそんな模写が頭を過ぎって凄い凄いと語彙力が飛んでしまいました……！お気に入り失礼します。これからも無理せず頑張ってください！！ (2020年10月18日 10時) (レス) id: 505f8e7c76 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくらもち | 作成日時：2020年10月14日 7時
