煌めく君に恋をした

その感情は正しい ページ32

Aside
諦められるのであれば諦めたかった。

アンバーちゃんのチームを負かして、メンバーを全とっかえした。

『アンバーちゃんに申し訳な』

用意されたソファに座る。

？？「アンバー・ツェッペリン、オリュンポス・ミクトランパの前主将であり、現在は監督業をしているんだったか」

『絵心さん』

絵心「悪いがお前の部屋と風呂場とトイレ以外監視カメラが着いている。際に行っておくが不可抗力だ」

少しだけ申し訳なさそうに言う絵心さんを後目に今まで疑問に思っていた事を質問した。

『どうやって俺を見つけたんです？俺はテレビに出られる様な一等星(スター)じゃない。探し出すのは大変だったんじゃないですか？』

トップスターでもない最近出てきた様な奴、どうやって見つけたんだ？

絵心「発掘するのが得意でね」

『発掘って……………俺の事宝石か何かだと思ってます？』

絵心「前にも説明したろ。此処に居る300人は“才能の原石共”だと」

それってつまり、絵心さんから俺もその原石の1つってわけか。

絵心「5年前の地区大会決勝、お前は50対0で試合を終わらせた」

『…………………』

絵心「それだけじゃない。相手チームにも自分のチームメイトにも後遺症を残した」

なるほど、そういう訳か。

『そこまで調べられたんですね』

絵心「まぁな」

『いいんですよ？罵ってくれても。何を言われても俺は俺のした事を認めているしそれをする権利は全員にあるから』

俺がそう言うと絵心さんは黙った。

『何も特別なことじゃない。貴方の思うその“感情”は正しい。もう俺には“それ(憐れむ心)”がないから』

星に願いを→←単なる手段

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す