HONEY LOVE ４

元カノ ページ18

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「あれ？ひろ君？」







ある日の出来事。

いつも行くご飯屋さんで席に着こうとしたら
通りがかった女の子にそう声をかけられた。








「え？」


「あー！やっぱりひろ君だぁ！
久しぶりぃ」








頭にキーンってくるくらいの高い声で。
そんな大きな声出したら周りに聞こえる聞こえる！ってなぜか私がハラハラ。








「おー、七瀬？」


「もう〜っ、別れたからって七瀬ってなに〜？
名前で呼んでたじゃんっ」


「まぁまぁ」









………………………………………。









これは、この状況は
まさかの"元カノ"ってやつじゃないですかい。









「ねっ、でも本当久しぶりじゃない？
たまには一緒にご飯行こうよぉ〜」


「いやいや、なかなか忙しくてね〜」







そこは"忙しくて"じゃなくて
"彼女がいるから"じゃないの？

多分無意識にみっくんを睨んじゃってると
その女の人の方が先に視線に気づいて、
だけど余裕げに笑って見せた。









「じゃあまた連絡するね。
連絡先変わってないよね〜？」


「あぁー…、」


「では、ごゆっくり〜」









………………………………………………。









嵐のように過ぎ去ったその女。
無言でドンッとみっくんの肩に肩をぶつけると(強めに)
痛ぇな、ってそれだけ言って席へと足を進め始めた。







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「ちょっと、どういうこと？」


「あ、焼き鳥食いたい」


「元カノ？だよね？
なんでご飯行くのちゃんと断らないの？」


「タレと塩どっちする？」


「連絡先変わってないよね？って
あの人みっくんの番号消してないってことじゃん……」


「俺塩がいいから塩にするぞ」


「え、私タレがいい………………、じゃなくて！！」








一向に話に向き合ってくれないみっくんに
手にしてたメニューを奪って前のめりに詰め寄った。

なにすんだよ、ってむっとされたけど
ムッとしたいのはこっちの方ですけど。

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