キラハグ

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「あれ？このヒカリの服どうしたんですか？」






それを手に取りそう言うと
やべっ、て顔をして慌てて立ち上がった。








「服汚れたからって着替え頼まれてて」


「え？！」


「すっかり忘れてた」







そんなノーブラだのなんだののくだらない会話してる場合じゃないじゃん。








「早く行きましょ、私もヒカリに会いたくなっちゃった」


「数時間離れてただけじゃん」


「ですよね、でもなんかずっと一緒にいたもんだから」








自分でもビックリするくらい
ヒカリのこと溺愛しちゃってるみたい。








「うし、じゃあ一緒に行こ」


「はいっ」








きっとこの出来事をキッカケにしたみたいに
私と先生の関係も少しだけ変わった気がする。









「芦田さん、ありがとうございましたっ！」


「あら、もう大丈夫？」


「お陰様ですごく熟睡できました」








先生のお顔と私の顔を交互に見て、満足そうに笑ったあと
芦田さんは帰っていった。









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「ヒカリ〜寂しかった〜？」


「寂しくなかったでちゅ〜」


「そっかそっか、寂しかったよね〜」


「寂しくなかった、っつってんだろでちゅ〜」


「・・・」








なぜか意味わかんないアフレコをする先生。

でも語尾の赤ちゃん言葉の言い方とかが可愛くて意外にもハマってるから
可愛いかよ、って思っちゃったし。



その時ふと、私の腕からヒカリを奪い去った。









「あ、ちょっと」









なんで奪うんですか、って言おうとしたら

そのまま今度はヒカリごと、正面から抱きしめられた。









「今度から、芦田さんとかいない時はこっちで仕事するようにすっから」


「……うん、」









いや、だからそういうの別に密着して言わなくても



って思うのに、やっぱりすごく落ち着く。

ドキドキするのに、心地よくて話して欲しくなくなる。

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