HONEY LOVE ２

愛をこめて花束を ページ3

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明日はみっくんの某俳句査定番組の締切日。

机に向かって頭を悩ませてるのはいつものこと。









「みっくーん、ご飯は？」


「んー、あとで」








キッチンから声をかけるもこっちを見もしないでそう応えて
髪の毛をわしゃわしゃして、天を仰いだ。

”降ってこいかみさまぁ〜”って。




あまりにもずっと机とにらめっこなもんだから
なんだか私も寂しくなってきて
みっくんのいるリビングへと足を進めた。









「みっくんよ、早く私も、かまってくれ。」


「ばかやろう、そんな暇など、あるわけねぇ。」






ば、ばかやろうっ？！？！







「そうですか、あなたのご飯は、撤去します。」


「なんでだよ、腹が減っては、戦も出来ぬ。」








・・何の戦よ。


くだらない俳句会話にも飽きてきて(早い)
机に向かって座ってるみっくんの背中に、のしかかるように抱きついた。







「ねぇ、今回のテーマは何なの？」


「”梅雨の花屋さん”だって。難くね？」


「梅雨の花屋さんかぁ…」







確かに難しいかも。

みっくんなんて花屋さんと全く縁がなさそうだし。







「花屋さんに行ってみたら？
行ってみたら何か浮かぶかもしれないし」


「うーん、もう行ってみたんだよ今日」


「え、そうなの？」


「…………おう、」







なぜかモジモジし出して、歯切れの悪い返事になったみっくん。

何かあったのかと後ろから覆い被さるように顔を覗き込むと
なぜかじとっと睨まれた。







「……なに？」


「ちょい待ってろ。」


「え？」







のしかかってた私を雑に退かすと
そそくさと隣の寝室へとはけていく。

その背中を見ながら首を傾げて
みっくんが座っていた椅子に腰掛けた。








「……凄い頑張ってるじゃん…。」







机の上に乗ってるノートには沢山の文字が書かれていて
こういうとこ見た目に反して真面目だよなぁ、って私のキュンポイント。

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