欲しい愛と、知らない恋 ２

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何が何だか分かんない感情に襲われて
ペットとして存在してないと、って覚悟を決めてから二週間ほどたった。



相変わらずな甘ーいペット生活で。









「んっ。」


「髪長いよな〜」


「そーう？
そろそろ切ろうかなぁ」


「別にいいよ、このままでも。
俺長いの好きだぞ？」


「……じゃあ切らないっ。」







んっ、てお風呂上がりにひろの前に座れば
当たり前のように乾かしてくれるし。
(一向に慣れてくれなくて雑だけど)








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「ひろ〜これ開かない〜」


「どれ、貸してみ？」





とか。







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「んっ！この唐揚げおいしいっ」


「まじ？ちょっとちょーだい」



あーん、ってナチュラルにしちゃたり。









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「今日遅かったね？
仕事忙しいの？」


「うん、ちょっとな。
寂しかった？」


「……寂しかった。」


「んふ、可愛いこと言うなよ〜」




って、デレられながら髪の毛をわしゃわしゃされたり。







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「ひろ、お髭はえてるねー」


「じょりじょり〜」


「やだっ、チクチクするっ」


「ふはは」






って、髭をほっぺにジョリジョリされるっていう意味わかんないことをしてると思いきや








「なんかA甘い匂いする」


「あ、さっき飴食べたから」


「……歯磨きしたのに飴食ったの？」


「う、うん……、
どうしても甘いもの食べたくなって……
(ごにょごにょ)」


「だっから太るんだよ〜」


「なっ、ひどいっ！」


「だって俺んとこ来てから太っただろ？」


「(ぎくっ)」


「その飴、没収な。」






って、もう小さくなっちゃった口の中の飴を
器用に舌で取られちゃったり。

それで私のことを熱くさせておきながら
それ以上はしないで、抱き枕にしてスヤスヤ眠る。

こうして悶々とするのも慣れたもんで
出来るだけひろにくっついて私も眠るのが日課になっていた。









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私の帰る場所が、ひろが帰ってきてくれる場所で
ひろがいる毎日。

そんな毎日が当たり前になっていた矢先、








───それは突然に訪れた。


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