HONEY LOVE １

経験人数 ページ39

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「ねぇ、みっくんて何人と付き合ったことあるの？」








珍しく早く帰ってきたみっくんと
夜ご飯を一緒に食べて、まったり中。

ふと気になった疑問を直球でぶつけてみた。







「ん？なに急に」


「そういえば知らないな〜って思って」







別に知る必要もないけど
今まで割と長くみっくんと付き合ってきて
少し安心感も出てきた今、なんとなくそういうのが気になる時期っていうの？








「んー？知りたいの？」


「うん、知りたいの」


「#＄＊○●人かな」


「え？なんて？」


「￥○#▲人くらい？」


「え？なに？」







口をモゴモゴして全然聞き取れない。

耳を傾けてた体勢からみっくんに視線をやると
ヘラヘラ笑ってる。








「……ねぇ、ちゃんと真面目に答えてよ」


「にんにん、って感じかな」


「……はい？」


「どろんっ」


「・・・」







ふざけてる。
完全にふざけてる。

このごまかし方は、よっぽど付き合ってきた人数が多いのか…？








「勝手にどろんしないでっ！」


「どろーん」


「戻ってこーい！」







本当に私の前からどろんしそうなみっくんの腕を抱え込んで
少し怒って見せた。

それに対しても、へらってしてる。

可愛い顔してるなぁ……、


じゃなくて！！









「何人なのよ〜教えてよぉ〜っ！」







抱えた腕をゆらゆらさせてそう言うと
え〜、って駄々っ子みたいに嫌そうに声を上げた。








「言ったってAが凹むだけだろ？」


「私が凹むくらいの人数と付き合ってきたんだ…？」


「むしろ少なくても凹むじゃん」


「え？なんで？」


「一人一人を大事にしてきたってことなんだ…、とか言って」


「た、確かに…！！」






単純に多いの嫌だなー、とか思ってたけど
そう言われてみれば少ない方が嫌かもしれない…。

だってこんなにかっこいいんだもん。

誘ってくる女なんて余るほどいただろうに
その女たちを捨ててまでも長く大切にしてた女がいるってことでしょ？








「ひーーー！！恐怖！！！！」








お化けよりも怖い映画よりも
なによりも怖い話だ、これ。

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