HONEY LOVE １

僕は君なしで愛を知れない…？ ページ30

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「ひーーーん！！」








本日はフリーハグのフラゲの日。









「ただいま〜」


「おかえりハーグっ！！」







今日はちょっとだけ早い帰宅のみっくん。

フリーハグに乗っかって、最近みっくんにハグばっかしてる気がする。








「今日の飯なに〜？」


「おでんと牛丼！」


「よく分かんねぇ組み合わせだけど腹減った〜、食いたい！」


「うんうん、その前に〜、」







またなんかあんの？って途端に嫌な顔になったみっくんに
リモコンをピッと押してアルバムの曲を流した。







〜♪〜♪








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「……え？なに？」







思わず曲に聞き入ってしまって無言になってしまった私に
おもむろにリモコンを手に取ると、その曲を消した。








「あっ、なんで消すの？！」


「今飯食うっつってんのに何で音楽かけんだよっ」


「聞きたいの！この曲の真相を！」


「……真相？」







僕は君なしで愛を知れない。

みっくんは私なしで愛を知れない、ってことで解釈してオーケーなのか。







「これは実体験？」


「玉みたいなこと聞くな」


「実体験よね？！
みっくんは私なしでは愛を知れないのよね？！」


「違ぇよ、早く飯っ！」


「違ぇ？！違うの？！」


「だーっ、しつこい！飯っ！」


「・・・」







この曲を聞いて
ほんとに胸がキュンとした。

久しぶりにみっくんにまじでときめいた。
いや、いつもときめいてるんだけども。








「なんだよ、もう〜……、」








いじける私に面倒くさそうにしながらも
みっくんからハグしてくれて、頭わしゃわしゃされてちゃんと構ってくれるんだよね。

あんまりしつこいと放っとかれるけど。








「私はみっくんなしじゃ愛を知れないのに…」


「俺もだって、俺もAなしじゃ愛を知れない」


「ひーーー！！///」







待ってた待ってた！
この言葉を待ってたーーっ！！







「口説いてるね？！
私のこと、曲で口説いてるよね？！」


「はいはい、飯早く〜」









よし。
次はみっくんにこの曲を目の前で歌ってもらうんだ。

君の部分をAに変えてもらって〜、

「絶対いやだかんな」








心を読んだみっくんがそう言い放ち
私をジト目で睨んで、ハグから解放された。








END.

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