HONEY LOVE １

みっくんside ページ31

〜♪〜♪






「・・・」








さっきからずーっと部屋の中は
俺らのアルバムの曲が流れてる。








「おでんおいしい？」


「うん、んまいよ」


「あのね、大根は今朝から漬け込んでおいたし
練り物系もちゃんとお湯通ししたんだよ！(どやっ)」


「へぇ、だからか、超んまい」


「んへへ」







こんな会話をしてる最中にもフリーハグがBGM。








「風呂入る？一緒入るか？」


「んー、これから特典DVD見るから
先に入ってもいいよ」


「……そっすか。」







目の前に本人がいるにも関わらず
DVDを優先される始末。


いやまぁ、こんなのは今に始まったことじゃないけど
風呂に入っててもリビングから微かに聞こえてくる俺らの声。






「落ち着かねぇ…、」






チャポンと湯船に顔まで浸かって
音を全て遮断した。






.







───────


「何してんだ今度は」







風呂から上がると
リビングで目元に妙なものをつけながら
グルグル回って、

「玉森さんっ、やっ、///」

だの、

「ふ、藤ヶ谷さんっ、///」

だの。








「・・・」







これ、特典のVRか。

傍から見ると随分とおかしな人に見えるもんなんだな、
ニヤついた口元しながら一人で悲鳴をあげて動いてる。







「あっ、」






あまりにも見てられなくてゴーグルを取ると
現実に戻ったAが俺を見上げた。







「何で取るの？！」


「お前これ人前で見るもんじゃねぇぞ？
不審者だ、不審者」


「不審者って、みっくん達のやつでしょ」


「注意書きに、人前では使用しないでくださいって書いとくべきだなこれ」


「みっくんも見る？」


「いらんわっ！」







そう？ってまた俺からなかまっちゴーグルを奪って装着するから
また俺はそれを取り上げる。







「そんなん見なくても今俺が目の前にいんだろ？！」


「それはそれ、これはこれ」


「なんっだ、それ」







どうせ藤ヶ谷だの玉森にときめいてんだろ？

知ってんだよ、ばーか。








「没収。ベッド行くぞ」


「えっ？！私まだお風呂も、

「お仕置きだ、お仕置き」








えーーーーー、って超絶不満な声を無視して
えっちをしている最中も、






〜♪〜♪








俺らのアルバムの曲をかけられBGMに。

なんともまぁ複雑な気分になる夜でした。






END.




私はまだ手元に届いてないので
楽しみすぎて妄想爆発しました、くだらないお話でした。
ごめんなさい、これで終わりです。笑

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