213 北山side ページ23
「あれ…?」
「あ、知ってますよ?
阿部さんと北山さんが付き合ってるの」
「そう…だったんだ。」
あのAがカンナちゃんにわざわざそんなこと報告すっかな…?
若干なその疑問に考え込むと
一歩距離を詰められて
ふわっと香水の香りが鼻を掠めた。
「ついでに言うと、私藤ヶ谷さんと別れたんです」
香水の香りがきつくて
頭がクラクラしそう。
「別れた理由…、知りたくないですか…?」
ふふ、って笑うその笑顔に
聞いたら何かが崩れてしまう気がして心がざわついた。
.
「…なに?」
それでも知りたい。
いや、知らなきゃいけない気がする。
.
「藤ヶ谷さん、私のことなんて好きじゃなかったんです。
本当に好きなのは北山さんの彼女、阿部さんです」
.
.
────そっからはもうほぼ呆然としてて。
”二人の写真をもとに脅して付き合った”
”Aを守るためにAを遠ざけた”
写真が世の中に出たらどれだけ辛い想いをするか、北山さんなら説明しなくても分かりますよね?って。
.
一通り聞き終えて、頭の中で全てが繋がった気がした。
”Aを守るためだよ”って藤ヶ谷の言葉。
不自然なAとの別れ。
「…Aはそれ知ってんの?」
「はい。この前の広島公演の二日目に言っちゃいましたぁ」
「広島の二日目…。」
Aが泣いてた日だ。
…そっか。
あれも藤ヶ谷のための涙か。
あいつはいつも俺の前で藤ヶ谷のことを想って涙を流す。
何でそんな簡単なことに気付かなかったんだろ。
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はちみつ(プロフ) - みつみささん» はじめまして!毎日なんて嬉しいです!きっとみつみささんのコメントを読んでニヤついてる私の方が気持ち悪いはず。笑 八年前からとかキスマイがデビューする前からですか?凄い羨ましい!その頃のみっくんを知ってたなんて!♪北山さん、夜にまた登場しますね♪ (2018年2月18日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - さりさん» そうなのですよ〜( ;o;)この流れからしたらもう藤ヶ谷さん…と!思いきやっ?!な、展開にするかもですので、まだまだ希望は捨てずにです!笑。夜にはまた北山さん登場するので、良かったら見てやってくださいね♪ (2018年2月18日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ミニーさん» ミニーさーん!♪ほんとガヤさんが登場するととりあえず甘々になっちゃってむず痒いですね。笑 今日の夜には新しく移行してまた更新するので、またお会いしましょうね\(^o^)/ (2018年2月18日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
みつみさ(プロフ) - はじめまして!この小説が始まったときからほぼ毎日更新チェックさせていただいてます←気持ち悪い笑私自身8年前北山担になり、しばらく藤ヶ谷担→北山担に出戻りした人間なので、主人公の気持ちが分かりすぎます(T^T)笑でもやっぱり私は北山くんが好きです〜〜!(T^T) (2018年2月18日 4時) (レス) id: 4882726de9 (このIDを非表示/違反報告)
さり(プロフ) - たぶん藤ヶ谷さん派も多いと思うし、今までの流れからして藤ヶ谷さんに行くのが妥当だと思うのですが私的にはやっぱり北山くんが振られるのは泣けちゃうのでつらいです(;;) (2018年2月18日 3時) (レス) id: 56060c02c6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2018年1月6日 22時