はじまる、恋。５

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「えぇえぇ〜〜？！？！！」







ガバっとまた性懲りもなく起き上がる私に

だから駄目だってば〜、って再び肩を押されてボスンとベッドの上。









ま、だ、え、えっ？！？！



わ、わたしのお尻に藤ヶ谷さんが入れたの？！






ええっっ？！？！？！









.









「…っく、ふははっ、」









もう頭の痛みさえ忘れるほど
座薬というワードに錯乱していると
堪えきれないように吹き出した笑いが、横から聞こえてきて
また思わずガバっと起き上がった。(3回目)









.









「…え、ふ、ふじがやさん…？」


「ふ、はは、ごめん、うそうそ」


「へっ？」


「座薬はうそだから」









さすがに座薬は出来ないよ、って肩を揺らして笑ってて
一気にまた脱力。









なんだ、もう・・。


本気で座薬されたのかと思った。









「ごめんね、変なこと言って」


「いえ…、いや、でもさすがに今のはちょっと、いや、かなりビビりました」


「だよね。
でもあまりにもAが動揺してるから、可愛くてつい」









今度は起き上がってる私をベッドに沈めることもなく
ごめんねいじめちゃって、ってまた頭をよしよしって撫でてくれるその手に
なんならもう座薬を入れてくれませんか、って思っちゃうくらい。









「あ、入れてほしいなら入れてあげるよ？」


「やっ、い、いいいいいですっ！！//」


「え、いいの？」


「その、いいじゃなくて！
いらないの意味のいいですっ！//」


「あは、残念」


「ざ、ざんねん…っ？！//」









ざんねん、とは・・？









もう、もはや何を入れるのか
何に対しての残念なのかもよく分からなくなってくるんですけど。









.









.









「ほらほら、安静にしてて？」









安静にしたくても藤ヶ谷さんがそうさせてくれないのに、って思いながらも

3回目のベッドへと沈められるその行為。





さっきと同じ行為なはずなのに
ギシッと音を立てて、藤ヶ谷さんが重なった。









.









また、ふわりと甘い香り。

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