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断捨離 ページ30

A「…一旦逃げないと、」



そう思い、ビリビリに破かれ、穴が空いた自分の服を着て、カラオケ店から急いで出た。


すれ違う人に不審な目で見られてるけど、それは、服がボロボロだからだと思っていた。






…適当に服を買い、公園のトイレで着替えた。その時に視界に入った自分の顔は、以前とは比べものにならないくらいひどかった。




頰は腫れ、目は充血し、引っかき傷もある。鼻からは鼻血がでていた。


私は無心で顔を洗った、水が染みて痛かった。




A「…昔、硝子に教えてもらったんだっけ、顔が綺麗になる洗顔方法。」

A「でももういいか、もうあの時の私はいないし。」





とりあえず、人目につかないところに逃げ込んだ。森とか生い茂ってるところに。





気づいたら20時を過ぎてて、伊地知さんから心配のメッセージが何件もきていた。




A「そっか、時間、すぎてる。」

私はとりあえず、伊地知さんに電話をかけた。最後に伝えたい言葉があったから。

伊地知「もしもし!?Aさん!?いまどちらに…」

A「伊地知さん、今までありがとうございました。伊地知さんにお返しできず、ごめんなさい」

伊地知「Aさん!?何を言ってるんですか、いまどちらに、」

そこで電話を切った。




おそらく、GPSで位置が特定されちゃうから、もうこのスマホは持ってられない。





電源を切ろうとした時、壁紙にしていた、3人と写った画像が目に入った。



…そうだ。せめて、ありがとうって伝えなきゃ。


LINEにて


悟「おーい、A任務どう?」

傑「明日には帰ってくるんだよね?」

硝子「あんま傷つくんなよ、修復できるったって、こっちも見ると胸が痛くなるんだから。」







…あぁ、みんなだなぁ。好きだなぁ。でも、ここには私はいらないと今でも感じる。まあ、もう希望通りになるか。




「大好き。みんなありがとう、さようなら」









そう送り、既読の有無を確認せず、電源を落とし、近くの川に放り投げた。

間違った判断→←伊地知さんの声



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てんぎつね。 - この作品最高すぎる…!これが求めていた友情だ…! (2021年8月1日 10時) (レス) id: 04fcd4138c (このIDを非表示/違反報告)
こんぺいとう(プロフ) - はるさん» その通りです…。ご指摘ありがとうございます。謝った情報を拡散させないよう、今後設定を練ります。ご指摘、本当ありがとうございました。 (2021年3月14日 11時) (レス) id: 34fd76ba58 (このIDを非表示/違反報告)
はる - 伊地知さんさしすの二つ下なので車運転できないと思うんですけど (2021年3月12日 20時) (レス) id: d709936c59 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:〇こんぺいとう | 作成日時:2021年2月6日 17時

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