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なんとなく、同時に中央に向かって歩き出した鬱と肩を並べるのが嫌でワンテンポ遅らせて鬱の少し後ろを歩く。
ut「.....」
なんでや！！
立ち止まるなや！！
不意に鬱が振り返り立ち止まる。
私を待っているようなその姿が気に入らなくて急にスピードを出して歩き出せば、立ち止まった鬱をあっさりと追い抜く。
ut「...なぁ、Aちゃん」
「......なんでしょう？」
なんで振り返ってしまったのか。
振り返れば思っていたより近くにいた鬱がするりと慣れた手つきで私の腰に触れる。
「っ.....！」
正確には私と腰から太ももにかけてある剣とナイフに弾薬に触れた。
流石に反対側の腰にある拳銃やブーツに隠してある隠しナイフには触れられなかったけれど、メインで使っているそれに触れられ、命をつなぐ大切なものが奪われる！と焦り急激に血の気が引き体が冷たくなる。
一瞬のその動きについていけなかった私はただ、黙って鬱を見つめていた。
ut「なぁ、期待、してもええんやろ？
こんなにガチャガチャ重たいもん身につけて」
返事はしなかった。
...できなかった。
私と鬱はあの時とは違う。
いや、最初から私とは違かったんだ。
目を逸らして無意識にナイフに触れれば、すっと私を追い越すように鬱が真横を通る。
ut「サポートは頼むで」
すれ違いざまに言われた言葉。
「難儀やなぁ...
そんなら、サポートは頼むわ！！
Aちゃんにしか任せられんし」
いつか、幼い頃に言われた言葉が思い起こされてドクンと心臓が波打つ。
ぽん、と叩かれた肩。
そこからジワリと熱が集まるように興奮の波が広がり懐かしい気持ちを思い起こした私は無い心の部位が暖かくなるのを感じる。
「....っは
任せて、サポートは得意
私以外には任せられんのやろ？」
小さく微笑む。
自然と笑顔が溢れたのはいつぶりだろう。
幹部様方の視線が集まる中、また表情を引き締めて鬱の後ろを追う。
やる気、出てきた。
どこまでできるかわからないけれど、その気ならやってやろうじゃない！
鬱のとなりに並べば、なぜか少し心配そうな顔をした鬱がいて、さっきと違うやる気に満ち溢れた目で見つめ返せばふっと口角を釣り上げる。
なんやこんな時でも魔王の下っ端幹部みたいな表情やなぁ。
魔王の仲間だと思い込んでたけど実は名前さえ覚えられていない可哀想なキャラね。
内心くだらないことを考えていれば、すっとひとらんらん様が手を挙げ、開始の合図をすべく息を吸った。
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透明玄師(プロフ) - Mochi もち。@wdsさん» 直してきます！！教えていただいてありがとうございます！！ (2019年1月26日 1時) (
レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
Mochi もち。@wds - 密かな攻防戦の下から二番目のところしんぺいしんぺいってなってますが… (2019年1月26日 1時) (レス) id: 4155986ea3 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - ロキが好きなきなこさん» いえいえ、そんなアドバイスで参考になるかわかりませんが...今リアルが忙しくなりつつあり自分の更新で手一杯なので読めませんが、いつかきなこなこさんの作品も読ませていただきます...！プロフで飛んだんで気になるお話があって早く読みたいです（（（ (2019年1月7日 19時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
ロキが好きなきなこ(プロフ) - 透明玄師さん» 返信ありがとうございます！めっちゃ分かりやすいです！戦闘シーン書くとき参考にさせていただきます！ (2019年1月7日 12時) (レス) id: e01afae4f6 (このIDを非表示/違反報告)
透明玄師(プロフ) - ロキが好きなきなこさん» わぁぁ惚れ...！？ありがとうございます！！文字数的にあれなんで簡潔に、ですが私が気をつけているのは、戦闘に対する知識の経験値を積むこと、ありえない動きはさせない、表現を日常的な動きに例える、適度に文を区切り台詞を入れる、ですお役に立てましたでしようか (2019年1月6日 22時) (レス) id: 9aba64d5b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：透明玄師 | 作成日時：2019年1月1日 1時
