MAD BOY

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shosei side




はぁ...


僕は自分に自信がない


所謂 自己肯定感が低いってやつ


自信が無いからすぐ不安になるし


すぐしにたくなる


何もできない自分に嫌気がさして


この世界に絶望して


でもしぬ勇気はなくて


沈む心を落ち着けるために


自分の身体に傷をつける


手首を切ってもしねないことなんか分かっていて


ただ自分を傷つけたいという衝動を抑えられず


カッターを握る


刃が皮膚を掻き切る痛みと


赤く滲む血に


生きている事を実感する


Aちゃんはこの事を知っている


一緒に住んでいるから当然だけど


あんまり見られたくない


恥ずかしいし情けない気持ちになるから


Aちゃんは傷を見ても否定してこなかった


それで祥生くんが落ち着くならって


そう言ってくれたんだ


でもAちゃんは僕にすきと言ってくれない


なんでなんだろう


本当は僕の事なんかすきじゃないんじゃないかって


すきなのは僕だけなんじゃないかって


自信が無くなる度にまた増える傷


不安が最高潮に達した時


今までの思いをぶちまけてしまった


あっと思った時にはもう遅かったけど


Aちゃんは僕の思いを受け止めてくれて


“すき”だと伝えてくれた


言わせておいて“本当？”と疑ってしまう自分が


許せなくて


しにたくなった


Aちゃんが僕を肯定してくれる度に


ぽかぽかした気持ちになる


でもどうしてもネガティブな気持ちには勝てないから


これからも傷付けることはやめられないと思う


こんな僕だけど


すきでいてくれる？


ずっと隣にいてくれる？


お願いだから嫌いにならないで？


あぁ不安だなぁ


祥「痛っ... んっ... はぁ」


あーあ またやっちゃった


ごめんね


君がいなくなったら


この世に生きてる意味なんか無くなる


手首を切るだけでは終わらなくなってしまうよ


だからずっと一緒にいてね？



Aちゃん？







scratch 傷




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