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✳︎ ページ40

駅に着いて歩きながら真希ちゃんと話す。

たこ焼き焼くのは棘くんが1番うまそうだ、とか
パンダは逆にできるのか?
とか。

たわいもない話をしていると学校が見えてきた。


「高菜」

そう言って右手をあげて棘くんが近寄ってきた。

私の袋を持とうとするので

「私のやつ!子供のお使い並みに軽いやつ!真希ちゃんが重いの全部持ってくれてるからそっちお願い!」

と言って手から逃げた。


「…しゃけ。」

一瞬きょとん、として 納得したようにうなづくと 真希ちゃんに手を差し出していた。

「来なかった罰だ。全部やる。」

そう言って両手の荷物を一気に棘くんの右手にかける。


「…しゃけ」

う。という顔をしながら片手で受け取る棘くん。

え、あの量を片手で??
あんなブレずに??

細身に見えるのにやっぱり鍛えてるから??
と、一人で勝手にキュンしたのはないしょ。



後からやってきたパンダに
真希ちゃんのマネして
来なかった罰だ。全部やる。
と言ったら

真希ちゃんに真顔で追いかけられたので
きゃぁぁぁあ?!
と悲鳴を上げながら思わず全力ダッシュしたけど僅か数メートルで捕獲された。


そんな私たちをみて後ろでパンダと棘くんが笑っている。

こういうのを幸せって言うのかな、
なんて ほっこりしながらパンダの部屋に向かった。



















-------------


ー今月の振り込みがまだなんですよ
ー稼げるって言うからそちらの学校に寄越したんですよ!!


電話越しに いや一度しかあったことない奴によくそんなこと言えるな? くらい荒んだ声で言うおばさん。



「わかってます?任務に行く、ということはおたくのお子さんも危ない目にー…」

ーそれがあの子の仕事なんでしょう!
ーこれ以上仕送りがないのなら 転校させてアルバイトでもさせた方がマシだわ!!




あー…クズだなあ…
こいつから引き離せただけ 心の安寧を少しは保たせてあげれてるんじゃないかなんて思いつつ


「とりあえず僕の方から少し送るんで ゆきさんの方に連絡はしないでもらえます?」



そういうと

…わかったわ。次の仕送りがそれでちゃんとされるなら。


とだけ言ってプツリと電話が切れた。




僕が送金したことはゆきにバレない方がいいだろう。

さて、どうするかー…








.

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設定タグ:呪術廻戦 , 狗巻棘 , 棘くん   
作品ジャンル:恋愛
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きむち - きゃぁぁぁ最高すぎます!更新頑張ってください^_^ (2022年2月25日 23時) (レス) @page37 id: fe9aceab05 (このIDを非表示/違反報告)
かさ - オリジナル表示になってますよ〜!これからも更新頑張ってください!! (2022年2月9日 12時) (レス) @page7 id: eca0b2c96c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:かるぱす | 作成日時:2022年1月23日 18時

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