衣更真緒は、思ったよりもどす黒い【衣更真緒】

衣更真緒の裏 Part33 ページ39

貴方視点






『ねぇ、なんで……？』


真緒「あー………んっと……」



目を泳がせている真緒くん。

え、なに？私を置いて2人だけで行こうってこと？



凛月「……ま〜くんがね、俺に相談したいことがあったからこうやって2人で登校してるんだよ」



真緒「…凛月」




『え？私には言えないことなの…？』




そう言うと、2人は顔を見合わせてコクリと頷く。
その言葉に、私は深く傷ついた。


『え…………『悩みや相談話は隠しちゃ駄目』って約束でしょ？皆で共有していくって言ったの真緒くんじゃん……』


そう、私たち"幼馴染3人だけ"に作られたルール。小さい頃、秘密基地で遊んでいた3人の中の真緒が暗号やら約束事などを決めてみたいと言い出して今の今まで馬鹿みたいに守ってきた。

なのに、ここまで来て私だけに言えない？





真緒「今回はどうしてもお前には言えなくて…。」


凛月「勘違いしないでね、Aの為だから」












『私だけ除け者にするなんて……真緒くんもりっちゃんも最低………』





自分でもびっくりするぐらい低い声が出て驚く。2人は、びっくりした顔になるとすぐに笑って見せた。

そして、両サイドから私を挟むように腕を掴んでくる。

……え？






真緒「へ〜？つ・ま・り、そんなに俺たちのことだ〜い好きなんだな？」



凛月「Aは俺たち離れしないとダメだね？ふふ、か〜わいい…♪」



それぞれ、ニヤニヤとしながら私の頭を撫で回す。
えーっと、っということは……






『騙したなぁぁあ！！！』




凛月「騙される方も悪いの〜」


真緒「お前、騙すの楽しいからな♪」




『もうあんた達嫌い……』←






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