3-AがGを倒す（ビビる）だけ【短編集】 (ページ9)

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【恥をかいて終わる】Part7 ページ9

千秋「あ、明星～！！！」

泉「ゆうくぅぅんっ！！！」

そこには、何やら書類を持った『Trickster』の「明星スバル」「遊木真」「衣更真緒」が3-Aの面々を不思議そうに見詰めていた。

真緒は「厄介事」と感じ取って、あやふやな顔をしているが。

スバル「あ、俺はち～ちゃんに書類届けに来たんだ～」

真「僕はただの付き添いだけどね…」

真緒「俺は生徒会の書類を届ける途中なんですけど…、どうしたんですか？」

スバルが、千秋に書類を渡す。
ひらがなで「もりさわちあき」と可愛らしく書いてある。

泉と千秋には、恐らく「この史上最強に最悪な時に、愛しの天使が」現れたと思っても過言ではない。

2人とも、目がハートである。

スバル「うわ、俺達もう行くからね？」

千秋「ま、待ってくれ！！明星！！」

　ヒーローらしからぬ行動で、彼の袖を掴む。
まるで、生き別れる寸前の親子の絵面だ。

すると、後ろで蓮巳親子が話している。
まさか、言ったか？

真緒「……？Gがでた…？

ただそれだけでこんな騒動みたいな感じに……？」

3-A｢グサッ!!!!!｣

　「ただそれだけ」その言葉は、3-Aの心を傷つけた。3-Aの面々にとっては「重要で最悪な」ものだと言うのに、この思春期の純粋な男の子にこんな事を言われてしまった……

先輩としてのプライドがズタボロになってしまった瞬間である。

スバル「G……？俺いつもスリッパとかティッシュでやってるけど、あんま怖くないよね」

真「お母さんが怖がりだから、僕がいつもやってるんだよね～こういうの」

　真のお母さんに、小さな共感を感じた3-Aである。そして、彼らのメンタルは残りHPが少ないのでやめてさしあげなさい。

スバル「じゃあ、俺達が倒してあげる！」

真緒「勝手にきめんなよな～？」

真「北斗くんなら、目だけでいけちゃいそう！」

スバル「ホッケ～連れてこれば良かったね！」

　楽しそうにGを殺しに行く、後輩達に祈りを捧げた3-A隊であった。

おまけ☆

千秋「明星～！！これからもお間の愛し続けるからな～！！｣

泉「さっすが俺のゆうくぅぅんっ！！！たくましい姿もいい！！！」

この2人の愛が強まった瞬間でもある。