検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:337 hit

イケブクロの噂 ページ6

「こんな噂は聞いたことありますか?イケブクロで有名なんですけど」
「噂?」
凪は何のことだかさっぱり分からないという風だったが山田兄弟は何のことだか幾らか見当がつく様だった。
「はい。何でも異能力なんてものがあるそうで凶悪犯罪者の集団らしいのです。異能力者は夜な夜な人を襲ったりするそうです。ここ1週間で違法マイク以外で犯罪が増えたのもその異能力者の所為らしいです」
男はああ、恐ろしい。と口から漏らし確かに最近のイケブクロの治安は悪いと一郎は感じていた。その話を聞いてピンときたのか凪が声を上げる。
「その噂ならヨコハマでも聞いたことがあります!」
ヨコハマとイケブクロでは少し噂の内容が違うらしい。武器の密輸も行っており昼夜関係なく人を襲うらしい。故に裏路地には絶対に入るな。と。ヨコハマの警察、銃兎によるとここ1週間で行方不明者の数が急激に増加したらしい。その話を聞きイケブクロでも同じことが言えそうだと三郎と一郎は思った。二郎は途中からよく分からなくなっていた。
「えっと…つまり?」
「バカ!低脳はそんなことも分からないのか。」
「あぁ?んだと!」
「うるさい。つまりだな。娘さんがいなくなったのはその異能力者の所為なんだ。凪が言っていた通り昼夜問わず犯行するなら娘さんがいなくなったことにも辻褄が合う。ヨコハマで起きている事件の犯人にもつながるかもしれないって事なんだ」
「なるほど。じゃあその異能力者ってのを捕まえればいいんだな!」
「悪魔でも噂だ。異能力なんて本当に存在するのかさえ分からない。でもヨコハマの事件を調べるのは有益かもしれないな」
「分かりました。何か進展があったら連絡しますね」
「!ありがとうございます…!」
男は一礼をしてドアを開け帰っていった。今回の依頼は誘拐とかなり物騒である。故に一郎は弟達には任せられないと思っていた。
「今回は二郎達には任せられない。」
『なんで!(ですか!)』
「俺達兄ちゃんの役に立てるよ!」
「そうです!この低脳は僕よりも少し劣りますが足手纏いにはなりません!」
それでも一郎はダメだと言う。何とか説得しようと色々言い合い一郎の方が先に折れた。その様子を見ていた凪も自分も手伝うと言ってきて三人とも自分の安全を第一に考えることを条件に手伝うことになった。
「そうと決まればまずは情報収集だ!三郎はネットで情報を集めてくれ。凪と二郎は俺と一緒に聞き込みだ」
「分かりました!」
「分かったよ!」
「承知です」

未知なる事件→←萬屋ヤマダ



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 7.7/10 (3 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

蜜柑食堂(プロフ) - 蜜柑食堂と申します。なんだかいきなりログインできていない状態になりましてそのままログインできなくなったので別のアカウントで小説の続きを書く事にしました。少し面倒になるとは思いますが別のアカウントで続きを待機していただけると幸いです。一応書いときます。 (2月25日 21時) (レス) id: 34844023c7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:蜜柑食堂 | 作成日時:2024年1月30日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。