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萬屋ヤマダ ページ5

ここ最近ブクロに変な噂が流れてる。聞いたところによるとブクロだけじゃなく他ディビジョンにも同じ様な噂が流れているらしい。
「お邪魔します」
「ん?凪か!今日はどうしたんだ?DJの練習か?」
「全く!一兄だって暇じゃないんだ。お前に付き合ってやってるのに感謝しろよ」
「おいおい、これは俺の好きでやってることだから気にすんなって」
どうにも弟達は一郎を神格化したがる。一郎としても慕ってもらえるのは嬉しいが周りに迷惑がかかる様であれば申し訳ないという気持ちが勝つらしい。そんな一郎の気持ちを知ってか知らずか凪は周りを見渡した。
「二郎さんは部屋ですか?」
「いや、依頼に行ってる。そろそろ帰ってくる時間だと思うが…二郎になんか用でもあんのか?」
「どうせまたあの低脳が迷惑でもかけたんですよ」
「誰が低脳だ!ただいま!兄ちゃん、依頼終わったよ!」
「おう!ありがとな」
「二郎さんこの前言ってたラノベです。面白いので是非」
「おお!サンキュ!」
凪は二郎とラノベの話をよくするらしい。おすすめのラノベの紹介をしあった結果二郎が気になったラノベを貸すという約束をしたそうだ。三郎に嫉妬されているとはつゆ知らずに一郎はその話に混ざりたそうにウズウズしていた。コンコンとノックの音が聞こえる。ドアを開けてみれば依頼人の様だ。どうぞ、とソファへ案内する。なんの変哲もないリーマンであった。強いて特徴を挙げるとするならば黒髪の少し崩れた七三分けで筋肉があるわけではないが痩せすぎてもない正しく平均的な男だった。どこか深妙な面持ちで話し始めた。
「娘を…取り戻して欲しいのです」
「娘ですか?」
「はい。つい先日娘は友達と遊んでくると言っていつもの近くの公園に向かいました。そろそろ帰ってきてもいい時間だと思って待ってみたのですがその様な気配は全くありませんでした。その公園に行ってみれば人の気配なんてひとつもなかったんです。」
「その娘の年齢は?遊びに行った時間帯と迎えに行った時間帯も教えてください。怪しい人物など情報があれば」
「え、ええ。娘は九つです。午後の4時半に遊びに行き午後の5時半に迎えに行きました。怪しい人の情報はありません」
男は嘘をつく様子もなく娘の安否だけを心配している様だった。三郎は男から出る情報は娘にフォーカスを当てて話そうと思った。次の質問をしようとしたその時男が何か思い出した様に話し始めた。

イケブクロの噂→←探偵社にて



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蜜柑食堂(プロフ) - 蜜柑食堂と申します。なんだかいきなりログインできていない状態になりましてそのままログインできなくなったので別のアカウントで小説の続きを書く事にしました。少し面倒になるとは思いますが別のアカウントで続きを待機していただけると幸いです。一応書いときます。 (2月25日 21時) (レス) id: 34844023c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜柑食堂 | 作成日時:2024年1月30日 1時

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