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合流 ページ12

オオサカというのはとても賑やかな街である。明るい人が多い街なのだろう。でもそれは人見知りにはとても苦であるということも覚えていてもらいたい。
「さっき行ったたこ焼き屋…凄いサービス精神…」
音夫は折角オオサカに来たのだからたこ焼きを食べようと腹ごしらえがてら目についたたこ焼き屋でたこ焼きを食べていた。そこで苺飴をサービスして貰ったのだ。お腹も膨れて満足したのだが断りきれずに貰ってしまい少しずつ齧っていた。
「音夫。遅れてすまなかったねェ」
与謝野が後ろに男を大人数連れて歩いてきた。ハーレムだと勘違いしそうなほど。まだ敦と鏡花の姿は見えず合流はしていないようだった。
「山川音夫です。この苺飴は別に浮かれている訳ではありません。本日はよろしくお願いいたします」
音夫がお辞儀をすれば釣られて男達も挨拶をする。苺飴を見ながら。どう見ても浮かれている手元が気になるのだろう。
「すみません!遅れました!」
敦が少し息を切らしながらこちらへ向かってくる。敦達もまた後ろに男三人連れて走ってきた。後ろの男達にも挨拶をすればナゴヤの代表チームだと言う。音夫は通りで見たことある顔をしている訳だと一人で納得していた。と言う事はここにはオオサカとヨコハマを除くラップチームが集まっている訳だ。なんともレアな状況である。
「空却達はなんでここにいんだ?」
「んだよ。一郎。拙僧がここに居たら悪いのかよ」
「そう言う訳じゃねーだろ」
「拙僧らもお前らと同じ理由だと思うぜ」
「やっぱどこでも同じような事が起きてんのか…」
音夫はおそらく連続児童誘拐事件と連続市民殺傷殺害事件の事だろうと考えそろそろ捜査に取り掛かろうとした。音夫の目に映ったのはディビジョンラップバトルでは見かけない顔だった。名前は確か凪だった気がする。
「凪さん。貴方はなぜこの人達についてきているのですか?」
凪が少しびくりと肩を跳ねらす。少しキツイ言い方になってしまったかと反省する。初めての人と話すとなると堅苦しくなったり語尾がキツくなってしまったりするのだ。仕方ない。
「一郎さん達が事件を解決したいそうなのでそのお手伝いができたらなと思ったからです。色々助けて貰ったので」
「そうなんですね。では、私達も事件解決に協力できるよう頑張りましょう」
「ありがとうございます!とっても頼もしいです!」
音夫はその純粋な笑みが戦争孤児である子供のできる笑みでは無いと感じた。凪はとても強い子なのだと音夫は思った。

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蜜柑食堂(プロフ) - 蜜柑食堂と申します。なんだかいきなりログインできていない状態になりましてそのままログインできなくなったので別のアカウントで小説の続きを書く事にしました。少し面倒になるとは思いますが別のアカウントで続きを待機していただけると幸いです。一応書いときます。 (2月25日 21時) (レス) id: 34844023c7 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:蜜柑食堂 | 作成日時:2024年1月30日 1時

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