信仰166 ページ47
「君達はどちらも両親が居ない。どちらかというと私や紅葉くんが親代わりのようなものだった」
呆気に取られている私と中原さんをよそに話す首領。すいません、付いていけてないんですが。
「ということで結納の方は一度私と紅葉くんと君達二人で執り行おうと考えているんだが、君達は」
「申し訳御座いません首領、お言葉ですが我々交際期間未だ半日です」
一国の巨大異能組織の長がなんでこんなに部下の色気話で浮かれてるんでしょう。先代の方々が聞いたら泣きますよ、首領……
*****
「っくくく……それは随分と早急な話じゃ」
「笑い事じゃないですよぉ。あの後結婚式がどうのっていう話になるし大変だったんですよ？」
「それはそうと、私は少し不服なことがある」
いつもの店で姐さんと話をしていると、姐さんは一度酒を置いて不満そうな顔を私に向けた。
「私は出来ればお主に直接中也との事を聞きたかったがのう。何故私に一番に云わなかった？」
「あ……すみません。でも私も分からなくって……今日姐さんに直接御報告しようと思ってたんですけど、いつの間にかポートマフィア中の噂になっちゃってたんですよね」
「……まぁお主と中也の関係は周りが相当焦れったく思っておったから多少は仕方が無いのやもしれんが」
「は、はい！？周り！？」
「む？知らなかったのかえ？」
完全に初耳ですけど！なんでそんなことになってたんです！？
「よく鴎外殿と話したものじゃ。いつあの二人は事に及ぶのかとのう」
「え、嘘、なんでそれ仰ってくれなかったんですか！」
「男女の色恋に第三者が首を突っ込むと碌な事が無いことは知っておる。何よりお主らは年もいっておろう、思春期でも或るまいに他者の手を借りようなどとは思うが愚かじゃ」
澄まして酒を傾ける姐さんのお言葉はごもっともとしか言えませんでしたが、同僚や先輩後輩からそんな目で見られていたかと思うと恥から項垂れることしか出来ませんでした……
*****
「中原さん、現場まではポートマフィアの車を使いましょう。少し時間が押しています」
「あぁ」
武器関連の重要取引の昇段に向かうため、珍しく私と中原さんが同時に向かうこととなった。
迎えが来た車に乗り込もうと駆け足で向かうと、私は思わず足を止めた。
視界に突然入った人物に目を疑ったからだ
「……太宰さん？」
何故か大きな花束を抱えた太宰さんが、微笑を浮かべて立っていた
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おれんじ(プロフ) - とてもとても面白かったです！なんか感動しちゃって泣いちゃいました笑素敵な作品をありがとうございます！ (2021年4月3日 22時) (
レス) id: 0eb527936d (このIDを非表示/違反報告)
チキン - すごいっす！双黒が凄いかっこよく書かれてました。！でも太宰さんENDも見たい気持ちも少しあったかも……。これからも応援してます★ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 4977555463 (このIDを非表示/違反報告)
存在理由【レゾンデートル】 - そしてこの作品とても面白かったです！また新作も作ってくれると嬉しいな〜なんて・・・。。これからも頑張ってください！！(◇∀◇) (2018年5月3日 23時) (レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
存在理由【レゾンデートル】 - 初コメントでこんなこと言うのもあれですが、ハイキューの個人指導塾のやつ、修正おわってなくていいのでパスワード解除していただけないでしょうか・・・？無理にとは言いません！！そ (2018年5月3日 23時) (レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
yun(プロフ) - 初コメ失礼します！とても素敵な作品でとても楽しく読ませて頂きました！続編楽しみにしています！ (2018年3月5日 15時) (レス) id: 568876bb4d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：無気力感
| 作者ホームページ：
作成日時：2017年5月6日 16時
