信仰122 ページ3
「……目立つ洋館だねェ」
太宰が目の前に
「……人の気配はあるな」
「物音は微かにも感じないけど全体が防音の壁っぽいね。場所を示されていないとこんな森の中にこんな建物があるなんて絶対に気が付かないし、悔しいけど拠点選びのセンスは在るみたいだね」
「おい、太宰」
扉に指先だけ触れた中原が太宰の名を呼んだ。
その視線は扉に落ちたままだったが、意識は太宰にも扉にも向いていないように見える。
「……向こうに何人居る」
中原の言葉で太宰はハッとした。
気配を消してはいるが、確かに扉の向こうには幾らかの気配がする。
その証拠に重火器の火薬臭い匂いが僅かに漂っていた。
「……15〜20ってとこかな」
「迎えが随分少ねェじゃねェか。舐められたモンだな」
「そりゃあ私達の最大の弱味を握った
「ほ〜お。そんなモン______」
刹那、中原は異能力を発動して扉の形そのものを歪ませて吹き飛ばした
「関係無ェのになァ!」
扉とともに吹き飛ばされる武装した下っ端達に他は目もくれず、一心に二人を撃ち抜こうとその銃を的確とは云えない捌き方で
当然その重さに人体か潰れない訳もなく、身動きの取れない者達を的確に太宰が刃物で息の根を止めていく。
あっという間にその場に居る全員を気絶、若しくは殺した二人は返り血も拭わず進んで行った
その目に光は無く、皮肉なことに
*****
突如として部屋に鳴り響いた
折角口に入れた米が詰まりそうになってげほげほとみっともなくむせてしまった。
すると急にドアが開いて余裕の無い表情をしたリクがベッドの傍に来る。
「ごめんなさい、もう時間は無い。早く行きましょう」
「時間……?」
「……予測より早かった。お願い、早く来て」
今も鳴っているこの警告音が原因なのだろうか?
初めて見る焦り顔のリクに疑問を覚えながらも、手を引かれつつ小走りにリクに付いて行った
1336人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「文豪ストレイドッグス」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おれんじ(プロフ) - とてもとても面白かったです!なんか感動しちゃって泣いちゃいました笑素敵な作品をありがとうございます! (2021年4月3日 22時) (レス) id: 0eb527936d (このIDを非表示/違反報告)
チキン - すごいっす!双黒が凄いかっこよく書かれてました。!でも太宰さんENDも見たい気持ちも少しあったかも……。これからも応援してます★ (2019年6月24日 22時) (レス) id: 4977555463 (このIDを非表示/違反報告)
存在理由【レゾンデートル】 - そしてこの作品とても面白かったです!また新作も作ってくれると嬉しいな〜なんて・・・。。これからも頑張ってください!!(◇∀◇) (2018年5月3日 23時) (レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
存在理由【レゾンデートル】 - 初コメントでこんなこと言うのもあれですが、ハイキューの個人指導塾のやつ、修正おわってなくていいのでパスワード解除していただけないでしょうか・・・?無理にとは言いません!!そ (2018年5月3日 23時) (レス) id: 2916bffe8d (このIDを非表示/違反報告)
yun(プロフ) - 初コメ失礼します!とても素敵な作品でとても楽しく読ませて頂きました!続編楽しみにしています! (2018年3月5日 15時) (レス) id: 568876bb4d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:無気力感 | 作者ホームページ:
作成日時:2017年5月6日 16時