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【無一郎 side】
時透 無一郎
「姉さんっ!?」
血だらけで横たわっている姉さんに駆け寄る。
時間差で我に返ったらしい兄さんも駆け寄り、脈を探す。
脈があるともないとも兄さんは言わなかったので僕も姉さんの左腕をとり脈を探した。
トク、トク、と脈打つのを感じる。
それにしても一体何があったんだ。部屋は荒れ果て、姉さんは血だらけ、少し離れたところには血濡れた日輪刀が…
時透 無一郎
「…ん?」
思わず声をあげる。
おかしい。だって、部屋が荒れているのに姉さんと刀以外には血はついていない。
姉さんが血だらけで、けど血溜まりはできていない。日輪刀が血だらけって事返り血で汚れている可能性もあるけど、それで姉さんが倒れているのはおかしい。
それに、荒れた部屋に血はついていない。…何で気づかなかったんだ、これは。
時透 有一郎
「っ、どうした、無一郎っ…」
時透 無一郎
「兄さん…これ、おかしいよ…
…もしかして、姉さんのイタズラじゃない?
ねえ、そうでしょ姉さん」
すると。
時透 A
「あー…バレちゃったか」
そういい姉さんが起き上がる。
時透 有一郎
「…っ!?」
兄さんが目を丸くして驚いている。
時透 A
「むい、何でわかったの?私のドッキリだって」
時透 無一郎
「だって、部屋は荒れてて姉さんは血だらけで倒れてるのに、部屋は何も汚れてないっておかしいでしょ。本当姉さんってそういうところ手抜きだよね」
時透 A
「う…だって、床汚したらゆうに怒られちゃうじゃない」
時透 有一郎
「ね、姉さん…っ?」
あー…兄さんがまだ困惑してる。
時透 無一郎
「姉さん、兄さん困ってるよ。説明くらいしてあげなよ」
時透 A
「あ、うん。えーっと…ドッキリ大成功〜!!!」
時透 無一郎
「僕には大失敗だったけどね」
時透 A
「もう、それを言わないでよ…。
…ごめんね?ゆう、むい。実はかくかくしかじかで…」
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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