【鬼滅の刃】時透兄弟は姉さんを溺愛したい。【時透兄弟】【短編集】

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【A side】

時透 A
「春の呼吸 弐の型――」

――八重咲き。

蝶屋敷の庭で木刀を振るう。

怪我も治り、「機能回復訓練」にも参加させてもらえることになったので、春の呼吸の練習を本格的に始めたのだ。

春の呼吸は、漆の型まで考えた。

春霞(ハルカスミ)

八重咲き(ヤエザキ)

桜吹雪(サクラフブキ)

陽炎(カゲロウ)

春時雨(ハルシグレ)

春嵐(ハルアラシ)

朧月(オボロヅキ)

霞の呼吸の派生、春の呼吸。

けど、花の呼吸の性質も兼ね備えている。

カナエに教えてもらったことを、決して無駄にしたくはなかったのだ。

…と、その時一人の少女と目が合う。

蝶と戯れている、同じくらいの歳の少女。

―――栗花落 カナヲちゃん。

カナエとしのぶの妹だと教えてもらった。

しばらくみつめあう。

声、かけようかな…？

と思ってると、カナヲちゃんが何かを上に放る。

そしてそれを見事につかむと何かを確認し、再びこちらを見て、笑顔で手を振ってくれた。

わ…。

私も手を振り返すと、またニコッと笑って蝶に向き直った。

不思議な子…。

何投げたのかな？今度聞いてみようかな。

ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ

更新遅れて申し訳ないです…！！

これから部活も本格的に始まるので更に遅くなると思います、ごめんなさい！！

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