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【A side】
ふと少し遠くから歓声があがる。
寺内 きよ
「すごい!すごい!」
中原 すみ
「もう見えなくなっちゃった!」
高田 なほ
「うん、こんなに飛ぶのはじめてみたね!」
蝶屋敷で働く三人の女の子が口々にそういう。
寺内 きよ
「もう一回みたいです、有一郎さん、無一郎さん!!」
…あぁ、なるほど。
きよちゃんの一言で悟る。
きっときよちゃんやなほちゃん、すみちゃんは、ゆうとむいの死ぬほど飛ぶ紙飛行機が飛ぶところを見ていたのだ。
最近むいとゆうは、きよちゃん、なほちゃん、すみちゃんのお仕事の合間に一緒に遊んでるみたいだ。
そして3人がお仕事の時は二人で将棋をしたりしているみたい。
まぁ、将棋部だしね。来世の。
回復訓練が終わって疲れて部屋に戻った私に、むいが
時透 無一郎
「兄さんすっごく強くてね、全然勝てないんだ、僕」
と悔しそうに、でもすっごく楽しそうに、笑って教えてくれる。
けど、むいがいないときにゆうがこっそり、
時透 有一郎
「…とかいってるけど、あいつも相当強いんだ。何回か負けたし」
と心做しかちょっぴり嬉しそうに教えてくれた。
二人とも随分幸せそうで、まだわだかまりはとけてなさそうではあるけど、むいは昔のように明るく笑うようになったし、ゆうも両親の生きていた頃のように心の余裕が少し出来てきたみたいだ。
それは随分突然だった。
歩
「カァ!カァ!時透 A!!時透 有一郎!!時透 無一郎!!召集!!召集!!本部デオ館様ガオ待チダー!!」
時透 A
「………ふぇ!?」
何で!?私何かやらかしたっけ!?
というか私はともかく、何で隊士ですらないゆうとむいまで…?
疑問は持ちながらも私は歩に頷き、ゆうとむいの元へ向かった。
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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