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【A side】
時透 有一郎
「ん…ねえさん、おはよう…」
ちょうどその時、ゆうが目を覚ました。
時透 A
「おはよ、ゆう。よくねれた?」
時透 有一郎
「…うん…」
よかった、目の周りがちょっと赤い以外は特に普段と変わらない。
というかまだ寝ぼけてるらしくとろんとした目で見てくるのすっごいかわいい。
とか思ってたら、突然ゆうが「あっ…ご、ごめん」と私の腕を離す。
その目は既にパッチリと開いている。もう目が覚めたらしい、寝起き悪い私には羨ましすぎる性質だ。
時透 A
「ん、どうしたの?」
時透 有一郎
「どうしたって…えっと、その、勝手に…だ、抱きついてたし、それに…気温も高いのに暑かっただろ」
そういいつつゆうは目線を逸らす。
…ははぁん。これは…一番の理由は「照れくさかったから」、なんだろうなぁ…。
時透 A
「いいよ?別に」
時透 有一郎
「へっ…」
時透 A
「むしろ嬉しかったよ、久しぶりに甘えてくれたっていうかさ…」
時透 有一郎
「っ…姉さんは…」
時透 A
「ん?」
すこしゆうは言葉を探すように目線を泳がせた後、「…やっぱり何でもない」と再び抱きついてくる。
時透 A
「…ふふ、そっか」
何を言おうとしたのか、気になるところではあるけれど。
可愛いなぁ、本当に。
二人の温もりが腕から伝わる。
暖かいなぁ、二人とも。
鬼殺隊は鬼に身内を殺されたものが多い。
けど、よかった。
この手でこの温もりを、守ることができて。
本当に…よかった。
…さあ、今日も朝が来る。
時透 有一郎
「…」
時透 有一郎
(…姉さんは、本当に俺達の事を弟としか見てないんだな)
時透 有一郎
(…なんて)
時透 有一郎
(…言えるはずないだろ…。)
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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