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【A side】
…ゆうは、本当に優しい子だ。
肝心のむいはそれに気づいてないけど。
後ろから見つめた弟の後ろ姿がいつもより小さく見えて、哀しくなる位心細くて、それがどうしようもなく切なくて愛しくて、私はそっと立ち上がってゆうのもとへいき、そっと後ろから抱き締めた。
時透 有一郎
「んなっ…!…突然抱きつくな、離れろ…動きにくい」
そういうゆうの耳は後ろから見ても真っ赤で、照れているのは一目瞭然だった。
時透 A
「ふふっ…可愛い」
いくら大人びても、大きくなっても、しっかりしても、たくましくなっても、
やっぱり、変わらない。
ゆうもむいも、二人とも私の大切な、可愛い弟だ。
時透 有一郎
「っ…は、早く離れろ。汚れた隊服で抱きつくな、というかさっさと着替えてこい、そしてもうそろそろ無一郎起こすぞ」
一息にゆうは言った。
時透 A
「はぁ〜い。うふふっ。むい、起きて〜」
時透 無一郎
「ん…ぅ。ねぇ、さん…?」
半開きの目が私をとらえる。
時透 無一郎
「姉さんっ!!帰ってきたの!?」
突如むいが飛び起き、キラキラした目で抱きついてきた。
時透 有一郎
「…お前って本当俺が起こしても全然起きないくせに姉さんの時は秒だよな」
時透 A
「うふふ、ただいま!あっ、あんまり抱き締めたら服汚れちゃうよ?」
時透 有一郎
「さっきおもいっきり俺の事抱き締めてきたくせに…」
時透 無一郎
「いいもん、汚れたら洗うし」
時透 有一郎
「洗うのはお前じゃなくて俺か姉さんなんだよ」
小さくため息をつきながら「というか先に着替えろよ」と言われ、「はぁーい」と返事をしつつ立ち上がる。
…やっぱりいつでも弟たちは癒しだ。
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るるっち(プロフ) - 優衣さん» コメントありがとうございます!あの話はとても楽しみながら書いた覚えがあります笑 (9月15日 13時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
優衣 - 夢主ちゃんのドッキリがすごく面白かったです❗ (8月28日 11時) (レス) id: fa32b0552b (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - はい!!!!そんなこと言っていただき光栄です//////めっちゃありがとうございます。 (7月1日 6時) (レス) id: c9acf0ff51 (このIDを非表示/違反報告)
るるっち(プロフ) - 紬さん» そうなんですかね。コメントって貰えたら貰えるだけ嬉しいものですし、私としてはなるべくその思いをお返ししたいと思ってます。しかし、こうして褒めて貰えると嬉しいものですね。こちらこそありがとうございます。 (6月30日 20時) (レス) id: ef030e36e0 (このIDを非表示/違反報告)
紬(プロフ) - おーーーー!それは素晴らしいですね。返信できる人ってなかなかいませんよ///本当にいろんな意味でありがとうございます。 (6月29日 16時) (レス) id: 3716f5de4e (このIDを非表示/違反報告)
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