ｘｘｘ ページ13
旧校舎、三階、階段から三つ目の部屋
旧校舎の片隅にはいつからかミセバヤの花が咲いていた
シャオロンの旧校舎探索の時に見つけたその花の子は部屋の真ん中の白い世界に綺麗な花を咲かせる子やった
そう、所謂一目ぼれ
正直な話女子に付きまとわられるほど人気ではない、確かに女子の友達は多いがそれはあくまでも友達
「…毎回わざと階段駆け上がってさっきまで逃げてました演技もイタイよなぁ…」
と言いながらも駆け上がる準備をする
自分がまぁまぁ女友達がいい事を盾にして匿ってもらうと言う口実でここ最近はほぼ毎日のようにここに来ている
あいつらにはバレとるし部活動なんて碌なことしとらんし、なんなら今のこの難易度ヘル級の攻略イベントで手一杯だ
「Aちゃん！かく…あれ？おらん」
と昨日までは毎日決まって真ん中にイーゼルを立てて絵を描いてるAちゃんがおらんかった
「あれ、学校来とらんわけやないし…シッマも昼に見かけたって言うてたし」
と不思議に思いながらキョロキョロしてると黒板に文字が書いてあるのを見つけ近づいた
そこにはしっかりと彼女の字で「絵の具を切らしたので買いに行ってます、今日も来てたらごめんね」と可愛らしい絵と共に描き置かれていた
帰って来るのかどうかは分からんけど、まぁどうせすることもないし部活終わりの時間まではここに居て待ってみるかと思い椅子に腰かけた
「花しか描かんよなぁ」
毎回綺麗鮮やかな青い花を描いてる彼女、気になり過ぎて遂に園芸が趣味なひとらんに花言葉や色んな事を教えて貰いだしてる
昨日の花を当てれたのはほんまにナイス俺としか言いようがない、心の中で静かにガッツポーズをしてた
綺麗な花と彼女からいつもする絵の具の匂いに包まれだんだんと眠くなっていき、いつの間にか意識を手放していた
心地よい眠りから現実世界へと連れ戻してくれたのは勿論Aちゃん
「あ、起きた？おはよう」
「帰って来てたんや」
「うん、本当は帰るつもりだったけどなんか気になっちゃって、そしたら案の定ウツ君が居た」
と可愛らしい笑顔を咲かせるAちゃん
嗚呼やっぱり花が似合うな
「今日も追われてたの？」
と少し揶揄う様に笑い聞いてくるAちゃん
そんな彼女を見てるとわざわざ嘘をついて見栄を張ってまでしないと彼女の側に来れない自分がバカバカしくて、哀れで惨めになり彼女をじっと見つめた
「ウツくん？」
と視線が交わる
「…Aちゃんに会いに来た」
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彩心(プロフ) - アンバさん» ありがとうございます！確かに、そこらへん困惑してしまうのが短編集の弱みですね笑 (2021年3月15日 11時) (
レス) id: bc0d44180c (このIDを非表示/違反報告)
アンバ(プロフ) - 新作おめです!!夢主の名前がshoさんとknさんで変えて無かったから一瞬複雑な関係が私の脳の中で捏造されてしまった() (2021年3月13日 19時) (レス) id: fdf2f38ab8 (このIDを非表示/違反報告)
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