＊変人柱は学ばない 弐 ページ34
最初に覚えていたもの。
右手に握った日輪刀に残る熱。
最後に忘れていたもの。
私に呼吸を教えてくれたひと。
最初に愛したもの。
お館様、鬼殺隊、柱のみんな、それからぜんぶ。
＿それは今も、変わらないの。
「Aッ！！！！」
「うっわああああああびっくりした何何何怖い怖い怖い！！！！！」
大声とともに、意識が引っ張り出される感覚。
あまりの衝撃に私は上半身を勢いよく起こし、それから頭を勢いよくぶつけた。
「痛゛ッッッ絶対内出血したよ脳震盪案件だ！！割れてないか私の頭蓋骨！？！？」
頭を抱えながら悶絶していると、やけに周りが静かなことに気づいた。
えっこれ誰もいない？私一人でギャーギャー騒いでたの？？辛すぎない？？
「…………………A」
「あっよかった人い、ッッッ！？！？！？」
声が聞こえて顔を上げると、ふわりと柔らかく重いものに包まれる。
それが人肌だと理解したとき、体温が急上昇していくのがわかった。
ええ、つまり抱き締められていると。誰に？
「とっとと冨岡さ冨岡さん！？！？えっなに怖い逆に怖い…」
「あまり、心配させるな」
さらに私を抱く力を強める冨岡さん。
…あの、私の罪悪感が限界突破していらっしゃるんだけど。
茶化してごめんなさいね私気をつける…
「えと、冨岡さんには迷惑かけてばっかりでほんとに申し訳ないと思ってるんだよ？思ってるんだけどね！！こうしてもう日課のようにやらかしてるんだからほんとさ…すみませんとしか言いようがなくってね…いやもうほんとごめんねゆるして………」
そっと冨岡さんの背中に手を回して、いつもより弱々しく抱き締め返した。
ウッなにこれめっちゃ恥ずかしい！！私いっつもこんなことしてたのかよ！！
「…………………俺は」
「ん？」
「俺は、Aがいればそれでいい」
どうしてんな事言うんだよ死ぬだろ。私が。
エッ！？もしかして体温の上昇を利用して蒸発させて殺す気！？！？
やめて…ころさないで……ころさないで……(届かぬ願い)
「んうう〜〜〜ッッむりぃ……はずかしくてしぬ………」
正直今すぐ逃げ出したいくらいである。
こんなにみっともない姿見られたくなくて、思わず冨岡さんの肩口に顔を埋めた。
「お前は俺の傍にいればいい」
「ちょっと追い討ちかけてくるのやめてもらえます！？！？」
本人は何の事やらといった表情で首を傾げている。
いやそれはないでしょ心臓かかってんだぞ！！！！(？)
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ころころ - ゆるふわですやん！ 知ってるんですか！ (2019年10月4日 20時) (
レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ！！！わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです！！ (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった！しぬかとおもった！ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます！！！続きます！！続編行きます！！体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー！！ (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネロ | 作成日時：2019年9月8日 15時
