*変人柱は学ばない 参 ページ35
「…白昼堂々何してるんだ」
「アッ!小芭内さん!!何気久々じゃないかな今日もいいメカクレだね!!」
ふいに声がした方を向いたら、小芭内さんが棒立ちしていた。
あ〜〜メカクレするかしないかの絶妙なライン好きだわ好き……
「そんなことに現を抜かす暇があったら治癒に勤しむのが先だろう馬鹿。お前くらいの馬鹿になると寝ていることもできないのか?」
「二回言った!!バカって二回言ったよこの人!!!」
「叫ぶな、馬鹿は声量の加減もできないのか?そんなだから失態ばかりなんだ。十二鬼月でもない雑魚に遅れをとるなど巫山戯ているだろう、その煩さと相まって頭痛がしてくるぞ。」
「私以外にも声量抑えられない人いるでしょ私心当たりあるんだけど!!!」
相変わらずネチネチしてくるね小芭内さん!!
まっっそういうところが大好きなんだけどね!!!
ていうか冨岡さんはどうして未だ離れてくれないんだろう。
慣れはしたけど恥ずかしいことには変わりないからな!?!?
「…冨岡、お前もいつまでそうしているつもりだ。馬鹿が感染るぞ」
「えっなにその言い草!?!?離れる冨岡さんも大概なんだけどね!?!?いやいやいやそれはないでしょ流石にィ!!!」
馬鹿が感染ると言われた途端すっと離れた冨岡さん。
…………は?(激憤)
「ホンッッットそういうとこだと思うよ冨岡さん!!」
「俺は嫌われていない」
「は〜〜ッッそうかそうかじゃあご勝手に!!!もう私寝るから!!!」
「おい煩いぞ、叫ぶ体力があるならもっと有意義なことに使え。」
ふんっとそっぽを向いてそのまま布団に倒れこんだ。
別にいいもん!!めっっちゃくちゃいい夢見てやるし!!
…ぁ、でも折角お見舞いに来てくれたのに申し訳ないかな。
「…………話し相手になってくれてありがと」
ぽつりと呟くと、また勢いよく布団に潜った。
くっっそ!!!今回だけだからな!!!!
私がこんなに優しくなるの五億年に一度くらいなんだからな!!!!
あーもうダメだ寝ようほんとにダメだ顔あっっつ…
もう他のこと考えよう、深く考えたらまたフラッシュバックするやつだこれ!!
脳内で葛藤しつつ、私はただひたすらに心を無にする。
次第に脈拍も落ち着いていって、また意識が微睡んでいくのを感じた。
「…寝たか」
「それよりどういうつもりだ冨岡。Aに触れて何の意味がある」
「意味などない。触れたかった訳でもない」
「……ふん、何一つ信用ならんな。」
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ころころ - ゆるふわですやん! 知ってるんですか! (2019年10月4日 20時) (レス) id: 327fdb2cac (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - こんのなんでも屋さん» コメントありがとうございます〜ッッ!!!わりと皆さんに気付いてもらえて内心同志を見つけられたようで嬉しいです!! (2019年10月3日 17時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
こんのなんでも屋 - あーっあーっしぬかとおもった!しぬかとおもった!ってどっかで聞いた事あると思ったらぴーまるちゃんとこのうさぎさんw (2019年10月2日 19時) (レス) id: 8cb1996207 (このIDを非表示/違反報告)
ネロ - ゆきさん» わーコメントありがとうございます!!!続きます!!続編行きます!!体調管理にも気を配りつつ頑張っていきますー!! (2019年10月2日 7時) (レス) id: 647675a819 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 一瞬最終回かと思ってめっちゃびっくりしたけど、続くの文字を見てとりあえず一安心。この作品は今まで見てきた中で一番好きです。これからも投稿楽しみに待ってます。無理をせず頑張ってください。 (2019年10月1日 21時) (レス) id: fbbd62be54 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネロ | 作成日時:2019年9月8日 15時