価値観分からないから好き勝手されてます。【時透無一郎】

朝ごはんの誘惑に負けない私はつおいと思う ページ6

｢あの、無一郎？なにしてんの？｣


私は今、無一郎に抱き抱えられています。


ぎゅーーーーっと。


おっっっっつふ。


幸せだが図られた。


━━━━━━━━━━━━━━━

押し倒されたあと。


｢Aが僕に合わせるって言ったのに先に寝るのが悪いんだからね。まあ睡眠薬いれたの僕だけど。｣


意地悪そうな顔でニヤリと笑う彼の笑顔は完璧に正義の味方の笑顔じゃない。今ならその気持ちがわかる。悪意はないんだろうけど。


こわいこわい。


ぐっと力入れても手を押さえつけられる。


ちからつおい。まあ私が弱いのもあるけどね。


パッ


｢まあ、とりあえず起き上がってよ｣


｢いや起き上がったけど押し倒されたんだよ｣


｢あれ？そうだっけ？ふふ｣


アッッッッこれは天使の笑顔。


かわいい。


とりあえず起き上がったと思ったら。


高速で抱き抱えられました。今現在、布団の上で膝に座って抱っこのような状態です。


油断も隙もないけど、価値観わからんから、これが普通なのかも。


まあ、私が間違ってたら恥ずかしいし、


されるがままで行こ。


｢えと、無一郎。これは。起き上がれと言った割に私なんであなたに抱き抱えられて座ってるの？｣


｢起き上がれとは言ったけど、立っていいなんて言ってないよ？｣


もはや人権←


｢そもそも、結婚記念日なのになにもしないで寝ちゃうAが悪いんだからね。だから1年と一日の今日はガッツリ攻めようと思って。拒否権はないし、旦那の俺の言うことは聞かないとだめだよ｣

あ、大正時代ってこんな感じだったよそういえば。


とりあえず一人称俺になってるの萌えるのと旦那っていい響き。ってことしか頭に浮かばん。

これでキュンとする私はえむですかね。

てか、なにもしないでとか、寝てなかったら何しようとしてたんだよ←


｢わかりました、どうぞご自由に。｣


｢え、いいの？｣


あ、やべ。

やっちゃった。

宣言されたからにはやり抜かれそうで怖い。→←死因が恥ずか死とか後世に残るよね。

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す