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「 … あ゙っ !
そういや 、今日ストーン持ち合わせてない … 」
マシンの前 、全てのポケットをまさぐっても
ストーンが見当たらない事に気付く 。
そうだ 、お掃除だけなら要らないでしょ っつって
全部置いてきちゃったんだ …
自分を責め立てながら どうやってショーしよう 、と
考えていると 横から手が伸びてくる 。
「 … これ 、使って 。 」
そういって りんねサン は白いストーンを差し出した 。
上からぽと と落としてきたソレを 、
あたふたしながらキャッチして 中を覗いてみる 。
入っているのは 、モノクロカラーを基調とした
綺麗なコーデ 。
真ん中のベルトは赤く 、
心做しか あたしの髪色に似ているように見えた 。
「 恩に着ます 、りんねサン … !
さーて 、じゃあ改めてやっちゃいますか !!
思いっきり楽しんじゃうスよぉ 〜 ?
プリティー ・ リメーイク ! 」
「 …… リメーイク 。 」
────────────────
リンクに上り 互いのコーデを見てみると 、
面白いことに どうやら色違いだったようだ 。
それも 色彩反転したかの様に真逆に 。
「 … なぁんか 、双子コーデ みたいスね !
やった事なかったけど 可愛い 〜 !! 」
「 双子 ………… 」
「 そうっス 、一心同体の双子 !
えへへ 、曲がりなりにも 妹が出来ちゃったっス 〜 !
あたし 一人っ子だったから寂しかったんスよねぇ 、
りんねサンは どうです ? 」
そう言って彼女に視線を向けると 、
なにやら気まずそうに 小難しそうに俯いて
黙りこくっていた 。
「 いもう 、と … 」
「 … あ 〜 、なっ なんか悪いこと聞いちゃいました ?
スンマセン 、じゃあ聞かなかったことにしといて
ショー しましょっか ? 」
冷たいリンクに向ける視線を遮るように
下から顔を覗き込んで そっと手を差し出す 。
りんねサン は俯きながらも その手を握り返して 、
そのまま二人で滑り出した 。
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作者名:かんぱん | 作成日時:2023年11月12日 20時