仮面６４ ページ18
【暴走】
ーと、表すべきだろうか。
制御を掛けるべき精神は、
制御を欠けた。
暗闇を抜け出した体は
手を伸ばし
腕を伸ばし
ー求めた。
A｢平子ッ!!｣
平子｢だぁーやややややっとぅあった!!｣
(ガシッ)
平子｢ぐぁほっ!!｣
A｢あ…!!すまないっ!!｣
平子｢いやえぇねんけど。…どしたん｣
A｢……しばらく｣
平子｢しばらく？｣
A｢…しばらくこのままでは、ダメか｣
平子｢……えぇで。｣
平子は無言で、私を優しく抱いてくれた｡
ーあぁ、暖かいなぁ。
落ち着く温もり。
すさんだ心が溶けていくような暖かさ。
(いつまでもこうしていたい)
ー素直に思う。
もう、この気持ちの正体は分かっている｡
要は、私がこの気持ちとどう向き合うかと言う事だ。
伝えよう。
この温もりに、暖かさに触れていたい。
永遠に。
ーん、でも待てよ。
伝えるにはこの状態から離れなければ。
だが自分で飛び付いた立て前、自分から離れるのは失礼ではー…
悶々と考えていると、
辺りにふわり、と優しい香りがする。
A｢……？…何だ、この香りは…｣
その一言を切欠に、一旦離れる。
香りはあの、クリーム色の鍋の中からのようだ。
平子がそれを指差し、言う。
平子｢明日の朝ご飯になれば、思てな。今、ちょうど煮とってん｣
いそいそと布巾を取り出し、鍋の蓋を開ける。
A｢…上手そうに出来たな｣
平子｢おいおいお前なぁ、女性が上手そうとか言うかぃ普通。｣
A｢良いではないか。ただ、アレだ、上手【そう】に出来ているだけだ、上手【そう】に。｣
平子｢さり気に【そう】主張すんの止めてくれへん!?｣
A｢味は別だ｣
平子｢…まぁせやけどな。｣
上手く丸め込まれたな平子。
…ダメだろ。
…ッてか気付かないのか。
私が言っている意味。
A｢……【味】は、【別】だ｣
平子｢……、…へぇへぇ、【別】、な｣
(カタン。)
ーまぁ、冷えた朝ご飯になるよりぁマシ、やな。多分。
ーそうだろ。人参は堅そうだが。
ーお前が言うたんやろ!!【別】やって!!
ーま、ま、ま、ま。落ち着け。
ーッたくなぁ…ホンマ、もぅ…
ー早くしろ。冷める。
ーせやな。
ーーいただきます。ーー
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マコト(プロフ) - part4おめでとー (2012年11月11日 17時) (
レス) id: db199a0389 (このIDを非表示/違反報告)
さくまどろっぷす(プロフ) - ん…あれ…？昨日55hitしてる…？やったやったーい。嬉しいね。だけど評価とコメントが来ないや。あは。 (2012年11月11日 16時) (携帯から) (レス) id: 37a80ee47e (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 頑張ってね!(^^)! (2012年11月10日 12時) (レス) id: db199a0389 (このIDを非表示/違反報告)
さくまどろっぷす(プロフ) - ありがとうございます!!あの雨もう自分的に本当ツボってて!!自分で書いてて笑っちゃう始末なんですよね。雨お前いつからいた!!みたいな。更新頑張ります!! (2012年11月10日 10時) (携帯から) (レス) id: 37a80ee47e (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - あはは（笑）いいッスよーん♪ (2012年11月9日 20時) (レス) id: c6fe5bdb8c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくまどろっぷす | 作成日時：2012年10月11日 21時
