08. ページ9
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「あ、ほらあの子だ！魔法の使えない女の子！」
「うわっ、本当に美人……」
「話しかけてみようぜ！」
「番号ゲットできたりしてな〜」
どうも、今日からこの学園の雑用係に就任したAです。
そして隣にいるのは相棒のグリム。
昨夜、また一悶着あった後学園長と取引をした結果、無償で衣食住を確保できる代わりに雑用をこなす事になりまして。
あとついでに追い出されたのにしぶとく戻って来たグリムの見張り役まで押し付けられました。
「働かざる者食うべからず」
と学園長は言っていたが、一晩経ってよくよく考えてみれば、何も分からずに異世界に飛ばされて来た被害者である私にそれを言える立場か？
こちとら闇の鏡に誘拐されてるんですけど？？
若干、というかかなり腹が立ってきたが、とりあえず今のうちは確保できた生活の為に我慢しようと思う。
我ながら偉い。
とにかく、今日は正門から図書館までのメインストリートを綺麗にするよう命じられ、渋々来てみたのですが…
「オマエ、めちゃくちゃ注目されてるんだゾ？」
『まあ入学式であれだけ目立てばね…』
ちょうど登校中の生徒達が、私のことを珍しいものを見る様な目で見ていく。
私は見世物じゃないぞ少年たちよ
まあ男子校に女がいたらそりゃ気になるか。
男子校に通う弟の文化祭に行った時も似た様な体験をしたっけ。
「それにしても、この石像は誰だ？7つあるけど、なんかみんなコワイ顔」
『ほんとだ、私も昨日はよく見てなかったなあ』
グリムがメインストリートの両脇に並ぶ7つの石像に興味を示した。
なんだろう、どこかで見たことのある様な人達だ。
このいかにも悪役って感じの顔、最近も見た気が…？
う〜ん？？と首をかしげていると、
このおばちゃんなんか、特に偉そうなんだゾ。とめちゃくちゃ失礼なことを言い出すグリム。
…石像になる位なんだから、偉大な人達であることは間違いないと思うんだけどな。
「ハートの女王を知らねーの？」
『え？』
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akne(プロフ) - はじめまして！とっても面白くてワクワクしながら読んでおります！誕生日が自分と同じでちょっと驚きました(笑)更新頑張ってください！ (2021年6月29日 21時) (
レス) id: b4edb87e83 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - yu_kunさん» お知らせも出すんですけど、番外編は番外編としてまた作るので、申し訳ないのですがそれまで待って頂けると嬉しいです、、(> <) (2020年8月4日 23時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
麦子(プロフ) - シャーペンの芯さん» うわあああありがとうございます！！嬉しすぎます(号泣)無い語彙力かき集めて書いてます( ; ; ) (2020年8月4日 23時) (レス) id: 064241d233 (このIDを非表示/違反報告)
yu_kun(プロフ) - 番外編的なのでゴスマリ読んでみたいです……もう出来てたらすみません！！！ (2020年7月20日 15時) (レス) id: f32b24dbb2 (このIDを非表示/違反報告)
シャーペンの芯(プロフ) - もう文才ありすぎですね((((((めっちゃ好きです！！ (2020年7月13日 18時) (レス) id: 4eed4f74a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：麦子
| 作成日時：2020年6月20日 18時
