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『……ヨコハマ?』
思わずおうむ返しした私の目線の先では、一郎さんが書類とにらめっこをしている。
「そう、今度は簡単な依頼だしちゃんと依頼主についても調べたからな。依頼主も70歳のお婆さんだし、危険は無いと思う」
『へえ、わざわざヨコハマから…』
「………できれば、一緒に行きたいんだけどな」
そう言って、一郎さんは複雑そうな顔で私の腕を見た。
…どうやら、この怪我のことをまだ気にしているらしい。
あの後イケブクロに帰った私は、すぐに一郎さんに報告をしに来たのだけど。
この腕に巻かれた包帯を見た途端血相を変えた彼に迫られ、それどころではなくなってしまった。
ええ、もちろんその後怒られましたとも。
神宮寺先生と同じく、「困ったらすぐ連絡しろ」って言われました。
『大丈夫ですよ、万が一危険だと思ったらすぐ逃げます』
「……本当だな?」
『信用してくださいよ』
笑いながらそう言うと、一郎さんは「…分かった」と渋々頷いた。
私ってそんなに信用ないの??
「良いか、絶対に単身で突っ込むような事はするなよ」
『分かってますって』
ヨコハマに行くまでそんな注意を何度も受けた事は言うまでもない。
・・・・・・・・・・・・・・・
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そして数日後。
あれだけ一郎さんに心配されてたけど、無事に依頼を終える事ができた。
依頼人のお婆さんに沢山お土産を貰っちゃったけど、一郎さん達はお菓子好きかな。
『疲れた〜!』
何はともあれ、何も起こらなくて本当に良かった。
あとはイケブクロに帰るだけだ。
ヨコハマと言えば危ないイメージがあるので早めに帰ろう。
あと天気も怪しいし。
まあ今日は道にも迷ってないし、彼にも会わないだろう。
「A?」
視界の隅で白い何かが見えた気がしたけど、あれはきっと妖精さんだ。
うん、きっとそう。
「無視すんなや!!」
『ゔっ』
そのまま素通りしようとしたが、生憎向こうは見逃してくれる気はなかったみたいだ。
後ろから思いっきり肩を抱き寄せられて、立ち止まらざるを得なくなってしまった。
首を動かせば、アロハシャツといつもの不機嫌そうな顔が見えた。
『………奇遇ですね、左馬刻さん』
ごめんなさい一郎さん、今日は早く帰れそうにないかもしれません。
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みゆ - 続き気になります〜!更新待ってます! (1月20日 15時) (レス) @page34 id: 38735f9208 (このIDを非表示/違反報告)
アリス - 続き気になる〜更新がんば (2022年5月20日 21時) (レス) @page34 id: e3725c1631 (このIDを非表示/違反報告)
ベル(プロフ) - え?続きが気になるぅ!!更新頑張ってください! (2021年9月11日 0時) (レス) id: efb845659a (このIDを非表示/違反報告)
しっとりチョコがすごく食べたい。 - うぅ……癒しを!!癒しを恵んでください!!更新待ってますぅぅぁぁぁ!! (2021年1月10日 15時) (レス) id: 7e61cd56ff (このIDを非表示/違反報告)
けい - お話めっちゃ面白いです!更新頑張ってください! (2020年12月25日 16時) (レス) id: 54e19010c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:麦子 | 作成日時:2018年12月6日 22時